出版社内容情報
『他者とは誰のことか』『権力とはどんな力か』の続篇(完結篇)。「個人と社会」問題を原理的に考えなおす。議論のベースになっているのはルーマンのシステム論である。
内容説明
若い人たちの「所在なさ」の感覚に照準し、考える。自分らしさとは何か、そのことと社会はどう関連するのか。
目次
序章 自分らしく生きる
第1章 自分と行為と、社会
第2章 意味と意図、行為の共軛的実現
第3章 わたしの社会的構成
第4章 システムとしてのわたし
第5章 わたしは、他者と直接にはふれあえない
第6章 心システム・社会システムの自己創出
終章 倫理的自閉と、日常の不本意感―総括にかえて