出版社内容情報
東京女子大学での講義を再現する。哲学が言葉の遊戯に墜することを戒しめ,精神性に対する官能性を強調するニュータイプの哲学入門書である。
【目次】
1 おどろき
2 ゆとり
3 ミュトス
4 ミュトスからロゴスへ
近代的偏見のエポケーを加えること
アポローンの死の神学
5 エロース
哲学という名のエロース
パイデラスティアについて
ソクラテスの問答法と少年愛
6 イデア論
二世界説
哲人王の『国家』
コスモス化の原理としてのイデア
7 イデア論批判
プラトニストとしてのアリストテレス
形相と質料
目的論的自然観
8 科学革命
閉ざされた宇宙から無限の世界へ
自然の機械論化
9 近代的宇宙論
法則の四規則
実体形相の消去
10 コギトー・エルゴ・スム
方法的懐疑
形而上学の基礎
11 大いなるパーンの死
自然の人間からの乖離
宇宙の永遠の沈黙
12 批判主義の哲学
経験論と合理論
カントの『純粋理性批判』
カントの『実践理性批判』
13 目的論の復権
カントの『判断力批判』
フィヒテにおける自我
シェリングにおける自然
ヘーゲルの目的論
14 現代的な知の変貌
数学と物理学の危機
有機的全体性の哲学
一般システム論
15 幸福論
不幸の隣にある幸福
賢者の幸福
性的な幸福
幸福拒絶者の幸福
宇宙船地球号の中の幸福
16 女の時代の光と闇
エゴイズムの論理
男と女の差異
永遠性のエロース
女の時代の到来
註
読書案内
あとがき
人名索引
内容説明
哲学が言葉の遊戯に堕することを戒め、精神性に対する官能性を強調するニュータイプの哲学入門。
目次
おどろき
ゆとり
死を想うこと
ミュトス
エロース
イデア論
イデア論批判
科学革命
近代的宇宙論
コギトー・エルゴ・スム〔ほか〕