出版社内容情報
視る,色を感じる,この仕組みを身体感覚と関わらせ,環境への適応の過程,つまり脳の可塑性という形で整理する。二足歩行を始めた人類の過去から現在,近未来までを考察。
【目次】
序章 可塑性が視角作用をつくった
1 異貌の洞窟
2 視角は動く
3 <動かない>を思考してきた視角体制
4 隠したがる視角
5 行動の視角
第Ⅰ部 視角の体制
第1章 視の形態論
1 「物」で世界を形成してきた眼
2 身体体制の基本は物感覚
3 大地感覚をもった視角作用
第2章 不透明色と足の裏
1 触知感の世界の検証
2 共働する感覚
3 アウトラインと不透明色知覚
4 足の裏を探る
5 運動すれば現実が見える
第Ⅱ部 視感覚は大地から宙に向かう
第3章 視角の設計
1 はじめに地表感覚ありき
2 浮遊を求める感覚
3 大地に向けられた感覚設計
4 仮想現実は仮想現実ではない
第4章 眼の進化
1 眼が脳化してきた道
2 頚の感覚的位相
第Ⅲ部 裸になった網膜
第5章 視角と環境
1 環境のメッセージが聞こえていた
2 二つの視域
3 眼の新世紀
第6章 眼の近未来
1 眼の光と闇
2 映画館は眼である
3 テレビは明るい場所での「映画館」であるか
4 視角作用は二極の間で成り立つ
註
内容説明
視る、色を感じる、この行為の仕組みを身体感覚と関わらせ、人類の環境への適応過程=「脳の可塑性」から説く。二足歩行のはじまりから、近未来まで。
目次
序章 可塑性が視覚作用をつくった
第1部 視覚の体制(視の形態論;不透明色と足の裏)
第2部 視感覚は大地から宙に向かう(視覚の設計;眼の進化)
第3部 裸になった網膜(視覚と環境;眼の近未来)