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出版社内容情報
「ドン・ジュアン」というスキャンダルの読解を通し、オースティン、ラカン……哲学、精神分析の交差点で「約束」という人間的行為を考察。
内容説明
文学、哲学、言語学、精神分析の交差点で誘惑=約束をめぐり展開される。〈語る身体〉のパフォーマンス。
目次
序 約束する動物
1 言語学と言語哲学のあいだで―約束の理論、理論の約束
2 約束の倒錯―ドン・ジュアンと文学のパフォーマンス
3 行為遂行的発言のスキャンダル
4 認識と歓楽 あるいは哲学者のパフォーマンス(精神分析と行為遂行論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gorgeanalogue
5
言語行為論をパフォーム(演じる・誘惑する・逸失する)してみせることで、言語哲学を脱構築する。「どうしてこういう言い回し思いつくかなー」という創意に満ちていて、面白かった。ただ「スキャンダル」という言葉のニュアンスがもう一つしっくりこない。言語行為論って今どういう評価なのか、わからないけど。近代以降「書くこと」は、必然的にパフォーマティブに言語に不等質性を持ちこむ、ということにならざるを得ない、という風になるかな。2019/07/24
たぬき
0
気になって読み返した。結論よりも思考のプロセスが面白い。否定的にコメントされているジェロルド・カッツが気になる。2024/12/03