出版社内容情報
ウィトゲンシュタインの言語ゲーム論を解説し、人文・社会科学との接点を示す。気鋭の科学史家による好著。
内容説明
ウィトゲンシュタインに関する書物は、そのほとんどが、彼の若さに満ちた『論考』と、『探究』の成熟した哲学との関係づけに集中している。このことがそれらの分析に、筋立てと劇的緊張とを与えているのである。本書は後期哲学だけに関心を限定した数少ない研究の一つである。
目次
第1章 問題と方針
第2章 心像から社会的相互作用へ
第3章 言語ゲームと生活の流れ
第4章 心的状態の社会的構成
第5章 数学―人類学的現象
第6章 強制、慣習、コード化
第7章 言語ゲームの体系的研究
第8章 実証主義と文化的ペシミズム
第9章 かつて哲学と呼ばれていた課題の相続人