出版社内容情報
カント、へ一ゲルの後、功利主義、プラグマティズム、分析哲学、現象学、生の倫理、実存主義、そしてウェーバーの責任の倫理、フランクフルト学派の解放の倫理、日本では西田幾多郎/和辻哲郎など、近現代の倫理へのアプローチを概観する。
テキストとして好評を得て版を重ねた後、増補版として「現代における実践倫理の諸問題」の章をたて、「正義論」「生命倫理」のニテーマを論じた。
本書第三版では、この章に更に「環境倫理」を加え、南北問題と同時に世代間問題でもある、環境破壊に多角的に迫り、人間と自然の関係を問直す。
【目次】
序 章 倫理学への問い
第1章 近代における倫理的原理の追求
1 人格の倫理 ― カント
2 人倫の倫理 ― ヘーゲル
第2章 近現代における市民社会の倫理
1 社会的幸福の倫理 ― 功利主義
2 社会的行動の倫理 ― プラグマティズム
第3章 現代における倫理性の分析
1 倫理の論理 ― 分析哲学
2 価値の倫理 ― 現象学
第4章 現代における根源的倫理の追求
1 生の倫理 ― 生の哲学
2 実存の倫理 ― 実存の哲学
第5章 現代社会に生きる倫理
1 責任の倫理 ― M・ウェーバー
2 解釈の倫理 ― フランクフルト学派
第6章 日本における倫理的原理の追求
1 無の倫理 ― 西田幾多郎
2 間柄の倫理 ― 和辻哲郎
第7章 現代における実践倫理の諸問題
1 現代の正義論
正義の概念 ― 正義をめぐる三つの立場
公正としての正義 ― ロールズの正義論
権利としての正義 ― ノージックの正義論
両正義論への、共同体論者からの批判
― サンデル、マッキンタイアの見解
ロールズ正義論のその後の展開
2 現代医療の倫理 ― 生命倫理
現代医療の諸問題と生命倫理の登場
「パターナリズム」 から 「インフォームド・コンセント」 へ
QOLと安楽死、尊厳死
脳死、パーソン論、生存権
生命倫理の方法論の多重化
3 環境保護の倫理 ― 環境倫理
環境問題と環境倫理の登場
自然に対する態度変更
未来世代に対する義務―世代間倫理の問題
環境正義―環境問題と南北問題
社会倫理としての環境問題
基本文献
事項索引
人名索引
内容説明
カント、ヘーゲル以後、功利主義、プラグマティズム、実存主義、フランクフルト学派、西田、和辻etc.近現代の倫理を概観。さらにホットな実践倫理―正義論、生命倫理に加え「環境保護の倫理」を分かりやすく説く。
目次
序章 倫理学への問い
第1章 近代における倫理的原理の追求
第2章 近現代における市民社会の倫理
第3章 現代における倫理性の分析
第4章 現代における根源的倫理の追求
第5章 現代社会に生きる倫理
第6章 日本における倫理的原理の追求
第7章 現代における実践倫理の諸問題―応用倫理学の諸相
著者等紹介
伴博[バンヒロシ]
1928年生、1957年早大大学院文学研究科博士課程修了、早稲田大学名誉教授
遠藤弘[エンドウヒロシ]
1932年生、1967年早大大学院文学研究科博士課程修了、早稲田大学教授
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