ことばの中での探求 - プラトンを読む

ことばの中での探求 - プラトンを読む

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326151387
  • NDC分類 131.3

出版社内容情報

本書は『ソクラテスの弁明』を中心とするプラトンの初期対話篇から『国家』に至る作品を読み,倫理学の基本問題に照明を当てようとするものである。

目次

Ⅰ 倫理学の始めとしてのソクラテス

第1章 「行為の正しさ」と「神への服従」
 1 問題の所在
 2 『エウチュプロン』における権威の問題
 3 『クリトン』における「ロゴスの立場」
 4 『弁明』における「神への服従」
 5 「説得」の途

第2章 ”人間並みの知恵”としてのアレテー観
 1 解釈の前提
 2 A.E.テイラーの解釈
 3 基本的な問題と論争点
 4 『弁明』での”人間並みの知恵”
 5 『クリトン』の検討
 6 二つのアレテー観
 7 「徳は知なり」の二つの文脈
 8 前途瞥見

第3章 正しさに裏づけられた友愛―『クリトン』読解―
 1 起部(44b5~46a8)
 2 承部(46b1~48b10)
 3 転部(48b11~49e8)
 4 結部(49e9~54d1)

 
Ⅱ ソクラテスの探求の方法

第4章 ことばの中での探求
 1 『パイドン』全体を導く問題
 2 「第二の航海」に至る過程
 3 「第二の航海」の導入
 4 「第二の航海」の意義

第5章 ことばによる現われ
 1 「仮設法の形式的解釈」の反駁
 2 所謂「範型イデア」について

第6章 魂不滅の論証―『パイドン』102a~107b―

 1 魂不死の証明議論(102a~105e)
 2 魂不滅の証明議論(105e~107b)
 3 若干の診断
 付論 一つの書評

Ⅲ 「善き生とは何か」―ソクラテスからプラトンへ―

第7章 「正義」と「幸福」
 1 『国家』全篇の主題
 2 取り組みの途筋
 3 問いを支える戦略
 4 正義と益
 5 正義は<誰>を益するか

第8章 快楽説反駁
 1 「善い、悪い」の対立
 2 快楽説の立場
 3 善き現象の成り立ち
 4 イデア論の純化 

最近チェックした商品