bibliotheca hermetica叢書<br> ジオコスモスの変容―デカルトからライプニッツまでの地球論

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bibliotheca hermetica叢書
ジオコスモスの変容―デカルトからライプニッツまでの地球論

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326148295
  • NDC分類 450.2
  • Cコード C3310

出版社内容情報

17世紀ヨーロッパの科学革命を生きた知識人は地球をどう考えていたのか。地球惑星科学の起源に肉迫する。近代科学の創始者であるガリレオやニュートンが活躍した17世紀。天動説と地動説をめぐって論争が繰り広げられ、世界と歴史の理解が大きく変わったこの科学革命の時代に、知識人たちは化石、鉱物、火山活動、気象といったものから、地球がどのようなものだと考えていたのか。デンマーク人ステノを案内人に、「ジオ・コスモス」(大地の世界)観の変容を読み解く。

bibliotheca hermetica叢書の発刊によせて(ヒロ・ヒライ)



プロローグ──科学革命の時代の地球観

 1 地球をめぐる学問

 2 従来の研究と本書のアプローチ

 3 ステノの生涯



第一章 ルネサンスのジオコスモス

 1 ジオコスモスはどのように描かれたか

 2 アグリコラの鉱山学と地球論

 3 自然誌、鉱物誌、そして博物館

 4 コスモグラフィアとゲオグラフィア



第二章 デカルトと機械論的な地球像

 1 デカルトの地球論

 2 デカルトの地球論の背景と問題

 3 ガッサンディの地球論

 4 ステノにおけるデカルトとガッサンディ



第三章 キルヒャーの磁気と地下の世界

 1 キルヒャーのイタリア体験─碩学が生まれるまで

 2 地球論としての『マグネス』

 3 『マグネス』から『地下世界』へ

 4 ジオコスモスをめぐるキルヒャーとステノ



第四章 ウァレニウスの新しい地理学

 1 ウァレニウスの生涯と著作

 2 ウァレニウスの『一般地理学』

 3 新科学の影響とデカルト批判

 4 ウァレニウスとステノ



第五章 フックの地球観と地震論

 1 フックの地球論とその背景─鉱物コレクション

 2 『ミクログラフィア』と地球論

 3 フックの地震論──一六六八年の論説を中心に

 4 フックとステノ─自然誌と地球の年代学



第六章 ステノによる地球像とその背景

 1 『温泉について』

 2 『サメの頭部の解剖』

 3 『プロドロムス』

 4 ジオコスモスの変容と新しい地球論の意味



第七章 スピノザとステノ──聖書の歴史と地球の歴史

 1 聖書解釈の問題

 2 スピノザとステノの邂逅

 3 『プロドロムス』と『神学・政治論』

 4 聖書と地球についての歴史学



第八章 ライプニッツと地球の起源

 1 ライプニッツの地下世界への関心

 2 『プロトガイア』と原始地球

 3 ステノからライプニッツへ──両者の交流の背景

 4 歴史の総合を企てるライプニッツ



エピローグ

あとがき

初出一覧

図版一覧

文献一覧

人名索引

山田 俊弘[ヤマダ トシヒロ]
山田俊弘(東京大学大学院研究員)

ヒロ・ヒライ[ヒロ ヒライ]
ヒロ・ヒライ 1999年より学術ウェブ・サイト bibliotheca hermetica(略称BH)を主宰。同年にフランスのリール第三大学にて博士号(哲学・科学史)取得。Early Science and Medicine誌編集補佐。共著書に『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』(月曜社、2010年)や『知のミクロコスモス:中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー』(中央公論新社、2014年)。勁草書房においてBH叢書を監修。2012年に第九回日本学術振興会賞受賞。

内容説明

17世紀ヨーロッパの科学革命を生きた知識人たち。彼らによって世界とその歴史の理解が大変革をとげるデンマーク人ステノを案内人に、この壮大な旅路を「ジオ・コスモス」観の変容として読みとき地球惑星科学の起源に肉迫する!

目次

プロローグ―科学革命の時代の地球観
第1章 ルネサンスのジオコスモス
第2章 デカルトと機械論的な地球像
第3章 キルヒャーの磁気と地下の世界
第4章 ウァレニウスの新しい地理学
第5章 フックの地球観と地震論
第6章 ステノによる地球像とその背景
第7章 スピノザとステノ―聖書の歴史と地球の歴史
第8章 ライプニッツと地球の起源

著者等紹介

山田俊弘[ヤマダトシヒロ]
科学史・科学教育。1955年千葉県生まれ。1980年に京都大学理学部卒業後、高等学校教員。2004年に東京大学大学院総合文化研究科にて博士号(学術)を取得。現在、東京大学大学院教育学研究科研究員。2007年に、ライプニッツについての英文論文で日本科学史学会論文賞受賞

ヒロ・ヒライ[ヒロヒライ]
ルネサンス思想史。Early Science and Medicine誌編集補佐。1999年より学術ウェブ・サイトbibliotheca hermetica(略称BH)を主宰。同年にフランスのリール第三大学にて博士号(哲学・科学史)取得。欧米各国の研究機関における研究員を歴任。現在、オランダ・ナイメーヘン大学研究員。2012年に第九回日本学術振興会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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渡邊利道

3
近代的な「地球科学」の前史を為す、地球論の変遷を概観する。デカルトの機械論的地球像の形而上学的ダイナミクスから、キルヒャーの義気と地下世界の観察、ウァレニスの地理学、フックの鉱物コレクションと地震学をへて、ステノの歴史的な地球像、化石の生成の把握へと論をつなぎカトリックに改宗したステノと大きく異なる「歴史」への態度を見せたスピノザから、ライプニッツが地球の歴史へと総合していく姿勢でひとくぎりとする。大航海時代を背景として、空間の均質性が意識されたのが「惑星思考」を生んだとする論はなかなか説得力がある。2018/03/25

砂糖 翠

0
とても面白かった。博士論文からの編纂ということもあり、七、八章がやや性急さが否めなかった。本書で語られた以降の時代では、地層ができるのにどれくらいの時間がかかるのか、その聖書との整合性がより問われてくるようになる。またそちらも面白いとして、ボウラーの進化思想の歴史を参照されたい。2018/02/21

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