フレーゲ著作集〈4〉哲学論集

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フレーゲ著作集〈4〉哲学論集

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  • サイズ A5判/ページ数 358p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326148233
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3310

出版社内容情報

ゴットロープ・フレーゲ(1848~1925)は、ドイツの数学者・哲学者、ニーチェ、フッサールと同時代人。日本では馴染みが薄いが、欧米哲学界への影響は大きい。日本で知られていないのは、彼の仕事が論理学に関わるからである。そして論理学が分からないことこそ日本の哲学の根本的な欠陥である。フレーゲはアリストテレス論理学を史上初めて覆し、現代論理学を創始した。数学を論理学によって基礎づける論理主義を推進した。本書に収められた論文は、こうした活動に伴うさまざまな問題を扱っている。19世紀末の10年間から最晩年の未完草

内容説明

フレーゲが最も旺盛な学問活動に従事していた19世紀末の10年間から最晩年の未完草稿まで16篇を収める。

目次

論理学
論理学についての17のキー・センテンス
関数と概念
概念と対象について
意義と意味について
意義と意味詳論
関数とは何か
論理学入門
私の論理的教説概観
論理学上の私の根本的洞察〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

7
明けの明星と宵の明星はどちらも同じ惑星を指してる言葉なので⑴意味は同じだが、それを知らずに「宵の明星の方が好きだな〜」と言ったなら表現の⑵意義が異なる、と区別した有名論文を収録。関数については数学ですら適切な定義をしてこなかった(ドーン)と言い放ち、「2x=y」「xは芝刈りに行った」のように空白の場所付きで補完を要する不飽和な式または文として設定。数式と等価にされた論理式は思考者=人間とは無関係に存在する無時間で非歴史的な真理のみを追求すれば良いことになり、思考者を前提する相関主義の余地はすでに抹消済み。2021/10/20

roughfractus02

1
意義(Sinn)を持つが意味(Bedeutung)を持たない文は「像」または虚構を表す。事実として記号が指示するもの(意味)と、知っていること(意義)を区別するドイツ語の感覚が著者の論理学(フッサールも)のベースとなっていることは確かだ。ここから、A=AとA=Bが真ならどちらが「=」の認識的価値が高いかと問う著者は、より認識される理由という理由で後者を意義(Sinn)の側に置く。こうして、論理学は前者(意味)の領域で考える学と規定され、「関数と概念」「概念と対象について」「否定」等の論文が生み出される。2017/02/07

222242@es

0
一読2012/10/03

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