フレーゲ著作集〈2〉算術の基礎

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  • サイズ A5判/ページ数 258p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326148219
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3310

出版社内容情報

算術の全体系を論理学によって基礎づける「論理主義」の立場を、記号を使用せずに説明した名著。『概念記法』(本著作集第一巻)の記号表記が一般に分りにくいという批評に答えて書かれたものである。
 前半では、「数とは何か」という問いに対する近世および当時の数学者・哲学者の見解に詳細な批判的吟味が加えられる。後半では、数という抽象的存在をめぐる古くからの問いを、「文脈原理」に沿って、存在論的・認識論的問いから言語的・意味論的問いへと転轍することが主張されている。この主張は、「言語への転回」と呼ばれ、現代哲学への扉

【目次】
存在に関するピュンヤーとの対話[1884以前

『算術の基礎』[1884]

算術の形式理論について[1885]

フレーゲからマーティ宛〔?〕[1882]

フレーゲ宛シュトゥンプの書簡[1882]

編者解説
編者あとがき
索引

内容説明

論理主義の立場を記号を使用せずに説明。数という抽象的存在をめぐる古くからの問いを「文脈原理」に沿って、言語的・意味論的問いへと転轍し、現代哲学への扉を開く。

目次

存在に関するピュンヤーとの対話(1884以前)
『算術の基礎』(1884)
算術の形式理論について(1885)
フレーゲからマーティ宛(?)書簡(1882)
フレーゲ宛シュトゥンプの書簡(1882)

著者等紹介

フレーゲ,G.[フレーゲ,G.][Frege,Friedrich Ludwig Gottlob]
1848‐1925。ドイツの論理学者・数学者・哲学者。イエーナ、ゲッティンゲンで主として数学を学び、ゲッティンゲンで博士号、イエーナで教授資格を獲得。1918年の引退までイエーナ大学の数学嘱託教授(ツァイス財団の間接的援助による、冠講座教授に相当)。『概念記法』(1987)により現代論理学を創始。『算術の基礎』(1884)、『算術の基本法則』(1〔1893〕:2〔1903〕)により、算術を論理学によって基礎づける論理主義を提唱。また言語・論理に関する透徹した哲学的考察を通じ「言語への転回」を用意し、ラッセル、ウィトゲンシュタイン、カルナップらに決定的影響を与え、分析哲学の祖と称せられる。のみならず、現在も欧米はじめ世界の哲学会に深甚な影響を及ぼし続けいている

野本和幸[ノモトカズユキ]
1939年生。創価大学教授・東京都立大学名誉教授

土屋俊[ツチヤシュン]
1952年生。千葉大学教授
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