20世紀のオックスフォードでメタ倫理学はいかに発展したか〈上〉

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20世紀のオックスフォードでメタ倫理学はいかに発展したか〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 376p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784326103553
  • NDC分類 150.23
  • Cコード C3012

出版社内容情報

オックスフォードでメタ倫理学が発展してきた道筋を、研究の背景や文脈まで含めて紐解く。『メタ倫理学入門』の姉妹篇がついに登場!

倫理学における善・義務・徳といった概念のあり方を解明したり、そもそも倫理学とは何を主題としてどのようなアプローチで論じられるべきなのかを問い直したりするメタ倫理学。上巻ではムーアから出発してエア、オースティン、ヘア、フット、アンスコム、マードックらの理論について、世代ごとに相互の影響関係もあわせて描き出す。



【目次】

はしがき

第一章 倫理学と直観(1900-1930s)――ムーア、プリチャード、ロス
 1 ジョージ・エドワード・ムーア(1873-1958)
  1・1 倫理学はどんな問いに答えようとする学問か――『倫理学原理』
  1・2 善とは何か
  1・3 善いものはどうすれば増えるか
  1・4 どれが善いものか
 2 ハロルド・アーサー・プリチャード(1871-1947)
  2・1 義務を認識する――「道徳的義務の基礎とは何か」
  2・2 道 徳的義務は論証や証明の対象ではない――「道徳哲学は誤りにもとづいているか」
  2・3 義務の主観主義
 3 ウィリアム・デイヴィッド・ロス(1877-1971)
  3・1 「正」とはどういう意味か――『正と善』
  3・2 どれが正しい行いか
  3・3 善なるものを実現する義務
 4 直観主義の評価

第二章 倫理学と言語行為(1930-1950s)――エアとオースティン
 1 アルフレッド・ジュールズ・エア(1910-1989)
  1・1 哲学の目的――『言語・真理・論理』
  1・2 倫理学批判と情動主義
 2 ジョン・ラングショー・オースティン(1911-1960)
  2・1 倫理学の手前で発話を問う――「弁解の弁」
  2・2 記述的な発話と評価的な発話――『言語と行為』
 3 情動主義の評価

第三章 倫理学と道徳判断(1950-1970s①)――ヘアとフット
 1 リチャード・マーヴィン・ヘア(1919-2002)
  1・1 「私は何をなそうか」――『道徳の言語』
  1・2 道徳原則の決定と普遍化可能性
 2 フィリッパ・ルース・フット(ボザンケット)(1920-2010)
  2・1 道徳判断とはどんな判断か――「道徳的論証」・「道徳的信念」
  2・2 人間の生の在り方についての事実――『人間にとって善とは何か』
 3 ヘアとフットの評価

第四章 道徳判断を超えて(1950-1970s②)――アンスコムとマードック
 1 ガートルード・エリザベス・マーガレット・アンスコム(1919-2001)
  1・1 意図的な行為とは何か――『インテンション』
  1・2 道徳という概念は放棄されるべきか――「現代道徳哲学」
  1・3 約束という言語ゲームとアリストテレス的必然性
 2 アイリス・マードック(1919-1999)
  2・1 選択の倫理学とヴィジョンの倫理学――「道徳におけるヴィジョンと選択」
  2・2 愛の向かう先としての善――『善の至高性』
 3 アンスコムとマードックの評価

あとがき
参考文献
事項索引
人名索引

コラム
 オックスフォードのカレッジ(学寮

内容説明

分野が発展してきた道筋を、理論の背景や文脈まで含めて紐解く。『メタ倫理学入門』の姉妹篇がついに登場!ムーアの『倫理学原理』から出発してエア、オースティン、ヘア、フット、アンスコム、マードックらの理論を、相互の影響関係とともに描き出す。

目次

第一章 倫理学と直観(1900‐1930s)―ムーア、プリチャード、ロス(ジョージ・エドワード・ムーア(1873‐1958)
ハロルド・アーサー・プリチャード(1871‐1947)
ウィリアム・デイヴィッド・ロス(1877‐1971)
直観主義の評価)
第二章 倫理学と言語行為(1930‐1950s)―エアとオースティン(アルフレッド・ジュールズ・エア(1910‐1989)
ジョン・ラングショー・オースティン(1911‐1960)
情動主義の評価)
第三章 倫理学と道徳判断(1950‐1970s1)―ヘアとフット(リチャード・マーヴィン・ヘア(1919‐2002)
フィリッパ・ルース・フット(ボザンケット)(1920‐2010)
ヘアとフットの評価)
第四章 道徳判断を超えて(1950‐1970s2)―アンスコムとマードック(ガートルード・エリザベス・マーガレット・アンスコム(1919‐2001)
アイリス・マードック(1919‐1999)
アンスコムとマードックの評価)

著者等紹介

佐藤岳詩[サトウタケシ]
1979年北海道岩見沢市に生まれる。現在、専修大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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buuupuuu

18
人物を軸にしているので、主義のカタログ的な入門書よりも、各人の目的や文脈や差異といったものが詳述されていて面白い。上巻に登場する哲学者の多くが、前世紀の大戦の経験を自らの哲学に反映させている。人々に特定の生き方を強要するような絶対的なものは虚構である。しかし人それぞれでは済まされない巨悪というものがやはりあるのではないか。そもそも、個人の生き方や社会のあり方の倫理的側面について私たちが話して合っているとき、私たちは何をしているのだろうか。事実/価値、意味/態度の境界をめぐる議論は実践的な帰結を持っている。2025/11/03

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