出版社内容情報
心は物質的な世界にどう組み込まれているのか。心が因果法則に従う一種の機械なら、何かを表象するという性質はどう理解されるのか。
心は何かを表象するという性質(志向性)を持つが、因果関係が存在するもの同士の関係であるなら、存在しないものを表象できるという志向性の特徴は因果関係では説明できない。両立しがたい要素を含む心という現象を、分析哲学の見本と言うべき精緻な議論によって探究する名著。旧邦訳を引き継ぎつつ、原著第3版に沿って新たに刊行。
【原著】Tim Crane, The Mechanical Mind: A Philosophical Introduction to Minds, Machines and Mental Representation, Third Edition (Routledge, 2016)
内容説明
心が因果法則に従う一種の機械なら、「表象する」という性質はどう理解されるのか。両立しがたい要素を含む心という現象を分析哲学のお手本とも言うべき緻密な議論によって探究する心の哲学の入門書!旧邦訳を引き継ぎつつ、原著第3版に沿って新たに刊行。
目次
「機械としての心」という見方を導入する
表象のパズル
心的表象
思考者とその思考を理解する
常識心理学と科学
計算と表象
コンピュータは考えることができるか
思考のメカニズム
心的表象を説明する
機械としての心とその生物学的基礎
心の範囲
心的表象の非還元的な理解
意識と機械としての心
著者等紹介
クレイン,ティム[クレイン,ティム] [Crane,Tim]
1962年、イギリスのオックスフォード生まれ。ダラム大学、ヨーク大学で学んだ後、1989年にケンブリッジ大学にて博士号を取得。ケンブリッジ大学ナイトブリッジ哲学教授などを経て、中央ヨーロッパ大学哲学教授。専門領域は、心の哲学、心理学の哲学、形而上学
土屋賢二[ツチヤケンジ]
1944年生、お茶の水女子大学名誉教授
金杉武司[カナスギタケシ]
1972年生、國學院大學文学部哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三月うさぎ(兄)
brzbb
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