出版社内容情報
情動論的転回以降、多分野で展開する研究と理論的思潮を紹介し多彩な議論を拓く。「触発し触発される」思考の多元的前線へようこそ。
なぜ今「情動」なのか? 90年代以降、英米圏を端緒とし多領域において情動が主要な問題系として浮上している。理性と感情、主体と客体といった二元論的思考を乗り越え、動態的な生の輪郭に接近するために。哲学・批評、メディア文化、フェミニズム、認知科学等の気鋭の論者12名が、感情と情動が切りひらく最前線を展望する。
内容説明
「触発し触発される」思考の多元的前線へ、ようこそ。情動論的転回以降の多分野で展開する研究と理論的思潮を紹介し、哲学・批評、メディア文化、フェミニズム、認知科学等の気鋭の論者12名が、感情と情動が切りひらく最前線を展望する。
目次
序章
第1部 「情動」の基礎理論(感情と心身因果―伝統的物理主義に抗して;情動論的転回の展望;フランスにおける情動論―情動論的転回の「逆輸入」?;フロイトにおける情動―意味論と経済論の齟齬をめぐって)
第2部 多元的「情動」論の現在(映像「情動」論―顔なしの亡霊を召喚する;導体になること―情動、交感、ASMR;ビデオゲームにおける情動/感情―インターフェースと快・不快;色でつなぐ五感と情動―イタリア未来派とモンテッソーリ教育の多感覚)
第3部 「情動」の実践論(ポピュラー・ミソジニーとポピュリズムの情動;情動の「感染」とボディ・ポリティクス―パンデミックにみる情動の氾濫と伝達;乳幼児期における情動の発達;情動の生物学的基盤―脳と身体の相互作用の視点から)
終章に代えて
著者等紹介
柿並良佑[カキナミリョウスケ]
山形大学人文社会科学部准教授。1980年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学
難波阿丹[ナンバアンニ]
聖徳大学聖徳ラーニングデザインセンター・情報教育センター(兼任)准教授。慶應義塾大学ほか非常勤講師。東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程修了、博士(学際情報学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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