出版社内容情報
日ごろ目にする100の漢語について、意外な意味・由来、多様な使われ方、意味の変化など、様々な観点からスポットを当てる。
岸田 知子[キシダ トモコ]
著・文・その他
内容説明
なにげなく使っている漢語の意外な素顔。漢字や漢語の裏ばなし満載。知らなかった漢語のすがたが見えてくる。五つのテーマで全百題収録。
目次
ことばのイメージ(百;紫 ほか)
年中行事・故事由来のことば(七夕;更衣 ほか)
中国古典・漢文独特のことば(字;諱 ほか)
意味の転じたことば(陰・陽;粟 ほか)
ことばの使い分け(名月・明月;水上・水中 ほか)
著者等紹介
岸田知子[キシダトモコ]
1947年、兵庫県生まれ。1975年、大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。高野山大学教授等を経て、中央大学教授。中国哲学・日本思想を専攻とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お萩
6
真面目な内容なのにわかりやすく、面白い。筆者の生活の中に漢語が生きているのだと良くわかる。きっとおおらかで面白い人なのだろうなーというのが、たまに入るゆるっとしたエピソードから垣間見える。何度も読みたい、手元に置きたい良書。2015/10/23
ダヴィ
0
★8.0 かなりの時間をかけて少しずつ通読。当然のことだが、筆者の漢語と漢文の知識量に圧倒された。そして、身近にある漢字にもう少し目を向けていかなければと感じた。特におもしろく読めたのは「白」「漱石」「観光」「控」「夢」「杏林」あたり。授業で紹介できそうな漢語もいくつかあった。用例にある文章がほとんど自分の読んだことのないものだったため、自分の知識不足を再認識するとともに、もう少し経験を積んだあとに再読すれば本書をより楽しめるのではないかと思った。2024/12/20