出版社内容情報
21世紀最大かつ最重要哲学書『重要なことについて』に寄せられた批判的検討を元にさらなる展開を見せる、パーフィット最後の著書!
『重要なことについて』1巻2巻刊行直前に開かれたセミナーを元に編まれた論文集『何か本当に重要なことがあるのか?』に対して、パーフィットは第3巻となる本書で基本的な主張は維持しつつも、修正も加えながら応答を繰り広げる。同時に帰結主義倫理については自身の主張をさらに展開させた後、2017年1月2日、この世を去った。
【原著】Derek Parfit, On What Matters Volume Three (Oxford University Press, 2017)
内容説明
本書と同時刊行となったピーター・シンガー編『何か本当に重要なことがあるのか?』への応答かつ、『重要なことについて』最終巻でありながらも、独立した1冊として展開、成立する内容である。
目次
第7部 還元不可能に規範的な真理(物事はいかにして重要でありうるのか;非実在論的認知主義 ほか)
第8部 表出主義的真理(準実在論的表出主義;ギバードによるわれわれの意見の不一致の解消 ほか)
第9部 規範的理由と心理的理由(表出主義的理由;主観主義的理由 ほか)
第10部 倫理(重要なことと普遍的理由;衝突する諸理由 ほか)
著者等紹介
パーフィット,デレク[パーフィット,デレク] [Parfit,Derek]
1942年、中国生まれのイギリス人。オックスフォード大学で学び、1967年以来オックスフォード大学オール・ソウルズ・カレッジのシニア・リサーチ・フェロー(研究員)。専門分野は倫理学と形而上学、特に両者の相互関係。2017年没
森村進[モリムラススム]
1955年東京生まれ。東京大学法学部卒業。法学博士。専門は法哲学。一橋大学名誉教授。前日本法哲学会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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