出版社内容情報
もし客観的な道徳的真理と規範的真理が存在しなければ、何も重要でないことになるのか? パーフィットをめぐる多角的な議論がここに!
『重要なことについて』刊行直前にシンガーが開催したセミナーには、パーフィットと反対の立場をとるジャクソン、シュローダー、ブラックバーンら、名だたる哲学者が招かれた。このセミナーが「倫理学における客観主義」の議論にも刺激を与え1冊の重要な本書として結実するとともに『重要なことについて 第3巻』をも生んだのである。
【原著】Peter Singer ed., Does Anything Really Matter: Essays on Parfit on Objectivity (Oxford University Press, 2017)
内容説明
もし客観的な道徳的真理と規範的真理が存在しなければ、何も重要でないことになるのか?『重要なことについて』刊行直前のセミナーに名だたる哲学者が招かれた。このセミナーが「倫理学における客観主義」の議論に刺激を与え、ここに重要な一冊として結実するとともに、『重要なことについて第3巻』をも生んだ。
目次
第1章 パーフィットの一生は無駄だったか?『重要なことについて』第6部に関する考察
第2章 メタ倫理学の山の二つの面?
第3章 規範的概念と意見の不一致に関するパーフィットの見解
第4章 オール・ソウルズの夜
第5章 パーフィットの誤ったメタ倫理学
第6章 「本当は」何も重要でない、しかしそれは重要なことでない
第7章 重要なことを知る
第8章 ニーチェと規範に関する収斂の希望
第9章 倫理学における還元主義を擁護する
第10章 メタ倫理学のどこが重要なのか?
第11章 道徳的直観主義の擁護
第12章 道徳・非難・内的理由
第13章 客観性と「倫理学の最も深い問題」に関するパーフィットの見解
著者等紹介
シンガー,ピーター[シンガー,ピーター] [Singer,Peter]
プリンストン大学とメルボルン大学
森村進[モリムラススム]
一橋大学名誉教授、前日本法哲学会理事長。東京大学法学部卒業。博士(法学)。専門は法哲学
太田寿明[オオタトシアキ]
熊本大学大学院人文社会科学研究部准教授。一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。専門は法哲学・法思想史
三浦基生[ミウラモトキ]
一橋大学大学院・法学研究科講師。一橋大学大学院法学研究科法学・国際関係専攻博士後期課程修了。博士(法学)。専門は法哲学
山本啓介[ヤマモトケイスケ]
清泉女学院大学・短期大学非常勤講師。一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。専門は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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