出版社内容情報
哲学的困難を解消するには、哲学者の言葉を日常の使用に連れもどす必要がある──。日常言語哲学が現代哲学において持つ可能性とは。
後期ウィトゲンシュタインとオースティンの著作に代表される日常言語哲学のアプローチを擁護し、現代分析哲学が陥っている混迷がこのアプローチを軽視する言語観に根ざしていることを指摘。伝統的な反対論から最先端の現代認識論や実験哲学までがこの言語観を共有していることを明らかにし、哲学的困難を解消する別様の道を指し示す。【原著】Avner Baz
内容説明
哲学的困難を解消するには、哲学者の言葉を日常の使用に連れもどす必要がある―。日常言語哲学が現代哲学においてもつ可能性とは何か?後期ウィトゲンシュタインやオースティンのアプローチを擁護し、現代哲学の陥っている混迷が、このアプローチを軽視する言語観に根ざしていることをあきらかにする。
目次
序論
第1章 基本の対立―さしあたっての特徴づけ
第2章 日常言語哲学批判の中心的議論
第3章 哲学は、直観に依拠しなければならないのか?
第4章 文脈主義と、知識という重荷
第5章 文脈主義、アンチ文脈主義、そして保証を与える立ち位置にいることとしての知識
結論―懐疑論と、(意味論的に純粋な)「知識」の弁証論
エピローグ―日常言語哲学、カント、そしてアンチノミー的思考の根
著者等紹介
バズ,アヴナー[バズ,アヴナー] [Baz,Avner]
1964年イスラエル生まれ。タフツ大学教授。テルアビブ大学で修士号を取得後、1995年に渡米し、2000年にイリノイ大学シカゴ校で博士号を取得。2004年よりタフツ大学哲学科で教鞭をとる
飯野勝己[イイノカツミ]
1963年埼玉県生まれ。静岡県立大学国際関係学部教授。1989年に東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了。通信社、出版社勤務を経て、2006年に同博士課程後期修了、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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