出版社内容情報
真理の余剰説に十分な説明をほどこす、真理のミニマリズムを提示する。真理のデフレ的観点から見えてくる真理像とは!?真理とはなにか。多くの哲学者によって議論されてきたこの問題に一つの解答、真理のミニマリズムを提示する試み。真理の担い手が実在と対応すると考える真理のインフレ主義に対して、ミニマリズムは「雪が白い」のが真であるのは「雪が白いときそのときに限る」という同値図式のみによって真理の理論をつくる。
第1章 ミニマルな理論
第2章 適切な定式化
第3章 真理概念の説明的役割
第4章 方法論と科学的実在論
第5章 意味と論理
第6章 命題と発話
第7章 「対応」の直観
訳者解説
後書き
文献一覧
索引
ポール・ホーリッジ[ポール ホーリッジ]
ポール・ホーリッジ(Paul Horwich) 1947年英国生まれ.ニューヨーク大学(NYU)教授.著書には本書以外に,Asymmetries in Time (MIT Press, Bradford Books, 1987,邦訳『時間に向きはあるか』丸善株式会社),Meaning (Oxford University Press, 1998),Wittgenstein's Metaphilosophy (Oxford University Press, 2012)などがある.
入江 幸男[イリエ ユキオ]
入江幸男(いりえ ゆきお) 1953年生まれ,香川県出身.大阪大学大学院文学研究科博士課程修了,大阪大学大学院文学研究科教授.著書に『ドイツ観念論の実践哲学研究』(弘文堂,2001年),論文に‘Transcendental Arguments Based on Question-Answer Contradictions' (Transcendental Inquiry: Its History, Methods and Critiques, ed. by H. Kim and S. Haelzel, Palgrave Macmillan,2016(近刊)など.
原田 淳平[ハラダ ジュンペイ]
原田淳平(はらだ じゅんぺい) 1985年生まれ,神奈川県出身.大阪大学文学研究科博士後期課程単位取得退学,大阪大学産学連携本部イノベーション部特任研究員.論文に「真理の多元主義は包括的真理をどのように扱うのか――混合連言の問題をめぐって」『待兼山論叢』第46号,2012,「真理はいかにして多元的でありうるのか――真理の多元主義自体の多元性の考察」『哲学の探求』,哲学若手研究者フォーラム発行,第41号,2014.
内容説明
真理とはただ「真である」のみであって、対応や整合性などの命題の性質に還元することや定義することは不可能である!?真理の余剰説に十分な説明をほどこす、真理のミニマリズムを提示する。真理のデフレ的観点から見えてくる真理像とは。
目次
第1章 ミニマルな理論
第2章 適切な定式化
第3章 真理概念の説明的役割
第4章 方法論と科学的実在論
第5章 意味と論理
第6章 命題と発話
第7章 「対応」の直観
結論
追記
著者等紹介
ホーリッジ,ポール[ホーリッジ,ポール] [Horwich,Paul]
1947年英国生まれ。ニューヨーク大学(NYU)教授
入江幸男[イリエユキオ]
1953年香川県出身。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了、大阪大学大学院文学研究科教授
原田淳平[ハラダジュンペイ]
1985年生まれ、神奈川県出身。大阪大学文学研究科博士後期課程単位取得退学、大阪大学産学連携本部イノベーション部特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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