経験の構造―フッサール現象学の新しい全体像

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  • サイズ A5判/ページ数 278,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326101474
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3010

出版社内容情報

フッサール現象学は、認識や実践といった経験をその経験に内属した視点から分析し解明する試みである。しかし、その過程で用いられる実在・時間・自我などの諸項は、現象学的分析自体からは導き出せない、外部から持ち込まれたもののように見える。そのために、従来さまざまな批判がなされてきた。
 本書では、文献学的にフッサールを解釈するのでなく、現象学的分析そのものを徹底して行う。経験を「速度性」という動的な時間の推移によって捉えることで、これら諸項の意味と位置づけを明らかにするとともに、現象学の新たな全体像を提示する。

関連書:
斎藤 慶典 『思考の臨界』(小社刊)


Ⅰ 内属性という視点──事物経験にかんする志向的相関理論

第一章 能動的認識行為の現象学
第二章 真理と実在
第三章 時間-内-存在──過去の志向性理論との対照

Ⅱ 経験の構造化──連合と時間性

第四章 感覚内容の構成
第五章 時間性
第六章 「時間形式-時間内用」図式の解明
第七章 体験流の構成──想起の現象学
第八章 デカルト図式の反転──現象学的還元と現象学的分析

Ⅲ 自我という問題──他我・歴史・文化

第九章 他者と客観的世界
第十章 歴史と文化的規範
第十一章 反省論と自我論的構図
第十二章 現象学というシステム

おわりに 現象学の読解


あとがき
引用文献表
索引

内容説明

フッサールへの誤解はどこからくるのか?従来弱点と思われた実在・時間・自我などをめぐる錯綜を解き、「動的不均衡」としての日常の経験構造を鮮やかに取り出す。

目次

1 内属性という視点―事物経験にかんする志向的相関理論(能動的認識行為の現象学;真理と実在;時間‐内‐存在―過去の志向性理論との対照)
2 経験の構造化―連合と時間性(感覚内容の構成;時間性;「時間形式‐時間内容」図式の解明;体験流の構成―想起の現象学;デカルト図式の反転―現象学的還元と現象学的分析)
3 自我という問題―他我・歴史・文化(他者と客観的世界;歴史と文化的規範;反省論と自我論的構図;現象学というシステム)

著者等紹介

貫成人[ヌキシゲト]
1956年神奈川県に生まれる。1985年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、専修大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

跳ぶ狐

1
これまで読んだ現象学の本の中で、読後感が一番すっきりとした本です。私は、入門書数冊を何度も読み返しているような素人です。その哲学素人から見て、①内容に必要なだけ割り当てられたスペース、②余分な寄り道をしない記述、③きちんとなされた文章構成、④ちゃんとした日本語、がこの本の美点だと思います。現象学の理解を進めるため、時間をかけて読書をしても、その努力が報われる本だと思います。残念ながら、現在版元で品切れ、重版未定だそうです。良心的な本がどうしてこんな状況になってしまうんでしょうね。

transzendental

1
「論理学研究」における統握意味と「イデーンⅠ」におけるノエマはどう異なるかということがよく分かる。デリダのフッサール批判を踏まえた上で現象学の可能性を探るという方向性が示されており刺激的。入門書としても研究書としても良い。

nisshinngeppo_

0
めちゃくちゃ良かった。 フッサールについてはこれ一冊手元にあるのとないのとではぜんぜん違うと思う。とても読みやすいし広範に体系的に議論してくれるので次の本へ移りやすく、全体像の理解も進む。

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