内容説明
「一億総活躍」どころか格差が拡大―日本経済と国民生活をダメにした経済政策を第一線研究者8人が全面的に検証する!
目次
序章 安倍政権の野望とアベノミクス―富国強兵のゆくえ
第1章 アベノミクスの国民的総括
第2章 「アベノミクス」とTPP―TPPからの撤退で、国民生活の安定を
第3章 TPP、インフラ輸出、安保法制と経団連
第4章 命運尽きる異次元金融緩和政策
第5章 重大化する「働く貧困」とアベノミクス―「働くルール」の確立で打開へ
第6章 「アベノミクス」の現在と労働者のたたかい
終章 アベ政治とアベノミクスの現段階―「一億総活躍社会」と同一労働同一賃金
著者等紹介
牧野富夫[マキノトミオ]
1937年熊本県生まれ。1962年、日本大学大学院修士課程修了。日本大学名誉教授(副総長などを歴任)、労働運動総合研究所顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
20
アベノミクスの恩恵が、中小企業や労働者に滴り落ちることはないなかで、安倍首相は「一億総活躍社会」を掲げている。アベノミクスの三本の矢の矛盾を新三本の矢で覆い隠そうというものなのかもしれない。安倍首相は、働き方の多様などを訴え、同一労働同一賃金の実現を目指すとしている。しかし、働き方の多様とは限定正社員などの不安定雇用の拡大であり、そのなかで低賃金の労働者を同一労働同一賃金の名でつくり出すことである。この本では、その矛盾点だけではなく、真の同一労働同一賃金とは何かを労働者の働く権利の視点から学ぶことができた2016/07/24
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