出版社内容情報
スキナーはアメリカの心理学者。1990年没。行動分析学を創始,基礎から臨床まで活躍した。本書はエッセイ集。文明論から教育問題,認知心理学批判等幅広いテーマを扱う。
目次
Ⅰ 世界的な問題
1 世界を救うためなぜ行動を起こさないのか
2 欧米世界の日常生活でなにが間違っているのか
3 『ユートピア便り』と『1984年』
Ⅱ 行動の起源
4 結果による選択
5 行動の進化
6 言語行動の進化
Ⅲ 心理学と教育の当面の問題
7 認知科学と行動主義
8 アメリカにおける教育の恥辱
Ⅳ 行動の自己管理
9 どのようにして話すべきことをみつけるか―学生たちへの話
10 老年期における知的自己管理
Ⅴ 行動分析学のために
11 実験行動分析学は心理学を救うことができるか
12 人為的強化子
13 アメリカの心理学に対するパブロフの影響
14 将来についてのいくつかの考え
内容説明
行動主義の心理学者スキナーによる、文明、進化、言語などをめぐる明晰で含蓄に富んだエッセイ・論文集。
目次
1 世界的な問題
2 行動の起源
3 心理学と教育の当面の問題
4 行動の自己管理
5 行動分析学のために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エジー@中小企業診断士
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行動分析学とは観察・測定・再現が可能な独立変数の実験的な制御が行動にどのような影響を与えるのかを体系的に記述し行動の予測と制御を目指すことを目的とする。但し、それはスキナー箱の中のネズミとハトの行動である…への反論(省察)。特に認知科学に反論。パブロフ型条件づけ(古典条件づけ、レスポンデント条件)の対義語=オペラント条件づけとは自発的な行動に何らかの刺激を随伴させることによりその行動の生起頻度や反応強度を変化させる操作手続きのことを指し「道具的条件づけ」とも。第二ウォールデンと1984年のエッセイが良い。2024/07/27