出版社内容情報
従来の教科書にある学説の羅例といった行き方を避け,存在・人間・真理…といったテーマをたて,転換と模索が合言葉になる逆境の時代に「哲学する」現場の熱気を伝える。
目次
序章 生活世界からの出発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・神川正彦
1 起点
2 生活世界の全体構造
3 根源的懐疑の道
4 常識と社会
5 宗教と文化
6 芸術と経済
7 科学と政治
8 哲学
Ⅰ 価値の問題
第1章 存在 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土屋賢二
1 存在の不思議さ
2 存在のどこが問題か
3 存在論の試み
4 存在論の困難(1)―「存在理解の明確化」
5 存在論の困難(2)―「存在の統一的意味」
6 常識はどこまで存在論的か
7 何が存在するか
第2章 人間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・千田義光
1 人間と哲学的人間学
2 人間の存在と自己。人格
3 実存としての人格
4 自己と他者。闘争と愛
5 今・ここ―時間・空間―歴史性・社会性
Ⅱ 知識の問題
第3章 真理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・菅野盾樹
1 まっさきに真や偽でありうるものは何か
2 偽が可能であるためには、真はどのようなもの
としてかんがえられねばならないか
3 展望
第4章 言語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・清水義夫
1 行為と言語
2 知的認識と言語―その一
3 知的認識と言語―その二
4 本質と非本質
5 まとめ―回顧と4節の意義
Ⅲ 行為の問題
第5章 行為 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長谷川晃
1 刑法学と行為
2 科学的行動論と現象学的行為論
3 「モノ」と「コト」の言語学
4 「モノ」と「コト」の行為論
5 結語
索引