内容説明
授業者として22年、指導主事・学校管理職等として14年、各地の学校を訪れ授業支援を行う外部助言者として20年。―長きにわたり数多の教師たちと共に追求してきた「学び合う学び」。その真髄をつづる渾身の書。
目次
第1章 すべての子どもに、深い学びが生まれるとき―小学校四年・詩の授業において
第2章 “みえる教師”になるということ―小学校二年・算数の授業をもとに
第3章 “聴ける教師”の言葉が学びをつくる
第4章 教育の質を決める五つの“まなざし”
第5章 学校が「学び合う組織」になるとき
第6章 私と「学び合う学び」
第7章 外部助言者として生きる
著者等紹介
石井順治[イシイジュンジ]
1943年生まれ。三重県内の小学校で主に国語教育の実践に取り組むとともに、氷上正氏(元・神戸市立御影小学校長)に師事し「国語教育を学ぶ会」の事務局長、会長を歴任する。その後、四日市市内の小中学校の校長を務め、2003年3月末退職。退職後は、佐藤学氏(東京大学名誉教授)、秋田喜代美氏(学習院大学教授)と連絡をとりながら、各地の学校を訪問し授業の共同研究を行うとともに、「東海国語教育を学ぶ会」の顧問を務め、「授業づくり・学校づくりセミナー」の開催に尽力している。2021年11月瑞宝双光章受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムーミン
24
自分の中にも石井先生を落とし込みたいと思わせる一冊でした。折に触れて読み返したいと思います。2023/10/30
ムーミン
22
改めてエッセンスをまとめるために読み直しました。2023/11/17
ジーフー
5
ただただ深い。マニュアル本よりこういう思いが溢れている本の方が好きなんだよなぁ。2023/11/26
kenji yabuta
1
齢80にして実践者として歩み続ける著者。 一つ一つの授業への解釈、授業者への眼差し、子供への眼差し、子供たちの学びへの眼差しが鋭く、温かい。 圧倒的な内省、そして自己変化を続けたから辿り着いた教師の極地一つと言えるだろう。 「優れた授業への憧れ」から「子供に寄り添う授業」への転換…佐藤学氏の解説に大きく頷いた。そして「子供に寄り添う授業」はきっと「優れた授業」となっていくのではないかとも思った。2023/08/15