内容説明
自治体職員も、住民サービスも、“使える”システムをつくるために。実現するのだ!行政のデジタル化。発注側と受注側が徹底討論!
目次
PROLOGUE ベンダーが自治体に訪問に行くまで
1 自治体情シスの立ち回り方(情シスの一番のがんばりどころは?;カスタマイズをめぐる情シスと原課の攻防 ほか)
2 プロジェクト立ち上げとベンダーとの関係(プロジェクトをリードするのはどっち?;あるべきプロジェクトマネージャーの姿とは ほか)
3 本稼働前は危険がいっぱい(ユーザーテストの重要性;テストで障害が見つかったとき ほか)
4 システムから見えてきたこれからの課題(今後の調達を考えてみた;自治体職員よ、外に出よう ほか)
EPILOGUE 自治体DXの実現に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
7
参考になる。 現場の実態とシステム管理者の都合、コスト、工期、様々な要因が絡み合ってシステムは導入されていることがわかる2023/08/05
けいちゃん(渡邉恵士老)
4
全般的にゆるい雑談形式で読みやすいですが、たまに本質的な議論が出てきたりして、なかなか読みごたえがあります。 私自身は自治体の情シスにいたわけではないものの、そこに近いところで仕事をしていたことがあるので、ベンダー側の事情なども含め、現場あるあるの話が多く共感できました。 国から「自治体DX推進計画」が出され、基幹系システムの標準化など、やらなければならないことが急増している自治体の情シス担当ですが、示唆的な内容が多く参考になる一冊だと思います。2021/05/23
いがらし
2
2~3年で部署異動になる公務員。それ故に「現状維持バリア」を貼ったり、企画段階と運用段階では人員が異なったり、財務と担当者で見解が分かれたり……そんな自治体情シスと事業者(ベンダー)の本音を対談形式でまとめた一冊。正直ベースで整理された会話は、非常に有益だが、本書の良さはそれだけではない。コミカルなイラストは随所に遊び心と分かりやすさがあるし、難しいIT用語はページ下部に解説がある。今年情シスになった人から、導入の権限を持つ担当者まで。また、営業に悩むベンダーにも、多方面多視点で役立つ内容になっている。2025/02/26
takizawa
1
自治体の情シス担当者とベンダーの自治体担当者が座談会するという企画。情シスあるあるが面白い。以下備忘録的メモ。テスト段階でエラーが見つかると原課は焦るが情シスはテスト段階で発見できてよかったという受け止めをしている(p.79)/システムをやめる勇気も必要。2000年に導入された電子申請システムはあまり使われなかった(p.143)/システム開発における指名競争入札の問題点について。公共工事と違って対応業者が少ない(p.160-)2024/12/31
へろへろ
1
今まさに現場に立ってあれこれ走り回ってる20代30代の人たちに役立つ本。 ベンダーの設計者や営業が、自治体の担当者たちが何を考えてるのか、どうしたいと思ってるのか、知りたいと思いながらも、分からないで悩んでるなら一読を。 自治体側がどう思ってるかが分かるが、ベンダー側の考えはほとんど出てない。 DX推進の難しさは、原課が現状のままでも困ってないからって理由で話が進まないってことだ。 こいう体制にならないかなとか、こんな心構えで変わってかないと、みたいな話に終始していて、構想は語られなかった。残念。2021/07/08
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