内容説明
自治体は「お金がない」ってホント?予算は誰が決めている?予算はどうやって、できあがるの?「使えるお金」はどこにあるの?「出張財政出前講座with SIMふくおか2030」が本になりました!
目次
プロローグ―「出張財政出前講座with SIMふくおか2030」を知らないあなたへ
1 財政課職員はなぜ嫌われる!?
2 自治体は「お金がない」?
3 限られた資源をどう使う?―対話型自治体経営シミュレーションゲーム「SIM2030」を通して
4 「財政健全化」って何だろう?
5 全体最適を「対話」で導くヒンづくり
エピローグ―外に出てみよう!世界を広げてみよう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルーチェ
10
財政の事は知らないばっかりです。本書で基礎的な事を勉強してみました!財源=一般財源(自由なお金。市税、交付税、譲与税)+特定財源(目的が決められた財源。支出金、諸収入、手数料)。歳出=義務的経費(公債権、扶助費、人件費)+経常経費+政策経費。財政が厳しいとは、「政策経費」が必要額に満たない事。原因は高齢化に伴う扶助費の増加。財政健全化の方法は、自主財源の開拓(特定財源)するか、既存事業の見直しをして経常経費の削減を行う事。一般財源の増加を狙っても、一定基準になるように交付税で調整されるため効果が薄い。2019/03/16
ブルー
9
財政が厳しいとは?指標がたくさんあるので、どれをベースにするべきかが難しい。結局、一般財源がどれだけ捻出できるか?政策的事業にどれだけ充てられるか?が財政の自由度を示せるはず。そのためには、規模の縮小を行って、事業の選択と集中が大切。2021/11/14
うるの
6
みなさんも書かれていますが、ビルド&スクラップのアイデアは目から鱗でした。ちょっとしたパラダイムシフト。SIM2030もとても面白そうで、ぜひ体験してみたいなぁと思いました。2019/07/22
takizawa
4
著者の今村寛氏は、福岡市役所の財政調整課長時代に対話型自治体経営シミュレーションゲーム「SIM2030」ブームを引き起こした人。新しい事業を始めるために既存の事業を見直すことの難しさを体感してもらおうとゲームを導入し、それを研修の中に組み込んで、さらに継続することで自分の強みにするというのが凄い。グラフィックレコーディングやってみたりと新しいことが好きっぽい。枠配分予算方式の導入(一件査定の廃止)は、政令市レベルだと部局に分割したあとの人口規模、予算規模が一般市〜中核市に匹敵するのでうまく行ったのかなと。2020/12/10
takao
3
福岡市役所の元財政調整課長による「出張財政出前講座」の書籍化。 2020/02/26