出版社内容情報
19世紀芸術に多大な影響を及ぼしたゴーチエの業績に光を当て、芸術の魅力を探る本邦初の書。
内容説明
19世紀を代表する詩人であり、小説、バレエ台本、旅行記から、文学・演劇・オペラ・美術などのあらゆる芸術ジャンルの批評にまで才筆をふるったテオフィル・ゴーチエ。その業績に光を当て、芸術の魅力を探る。
目次
序論 テオフィル・ゴーチエあるいは事物の奇妙な響き合い
第1部 ゴーチエとボードレール
第2部 音楽、オペラ
第3部 舞踊
第4部 エクリチュール
第5部 美術
第6部 エグゾチスム、旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
15
2012年にゴーチエ生誕200年を記念して(一年遅れだが)上智大学で行われた国際コロックがもとになっている。ゴーチエって誰もが名前は知っているし、『モーパン嬢』くらいならみんな読んでいる。でも、ゴーチエって誰なのって聞かれると、ふと、困る。誰だよお前。それも当然、書いた分量が多いのに、軸がはっきりしない、だからこれほどの大作家なのに、これほどに研究が遅れていた。そもそもゴーチエがこれから研究されるべき作家であることを示し、10人を超える研究者の異なった視点から、この巨人の一側面を切り取り、連ねる。必読2016/05/26
-
- 和書
- 分子精神医学 〈5-3〉