内容説明
エリアーデ以後のシカゴ宗教学の多様な展開。また、日本におけるその継承。
目次
序論 チャールズ・ロングの思想―新しい共同体への展望
第1部 宗教学の遺産(航路と祈り―大西洋世界における宗教の起源;時間と身体と空間の癒し―宗教・時間性・衛生;奴隷制の遺産と二十一世紀への展望)
第2部 宗教と政治・権力(ポスト世俗主義時代における民主主義と宗教の政治的位相;宗教学と植民地主義―宗教の問題としての西洋;オウム真理教と、マンガとアニメをめぐるパニック)
第3部 宗教学と新しいヒューマニズム(新たな対話の共同体の創出;過去を振り返りつつ、未来に目を向ける―西行から生命倫理まで;アジア学院―土とともに生きる)
第4部 宗教と文化接触(グアダルーペの聖母と二種類の宗教経験―個人的聖体験と儀礼的風土の共有体験;宗教学と先住民的価値観―オノンダガ・ネーションの事例;先住民宗教の重要性―カナダからの提言)
第5部 危機と宗教学(周縁性の創造力―荒木美智雄の民衆宗教論;赤岩栄とキリスト教の日本土着化;宗教学から見た「水俣」―個人・社会・環境世界における「身体」の癒し)
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