内容説明
すきとおった本当の自分を探す、ジョバンニとカムパネルラの旅の行方は…。献身と慈愛に満ちた『銀河鉄道の夜』は、賢治童話の金字塔です。動物との愉快な交流を描く『セロ弾きのゴーシュ』を併録。
著者等紹介
小田切進[オダギリススム]
1924~1992年。文芸評論家。立教大学名誉教授。元・財団法人日本近代文学館理事長。元・県立神奈川近代文学館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほのぼの
11
ブックトークの選書のため読了。まんがなので本を読まない子や昔の作品独特の言い回しでつまづいてしまう子にはとてもいい。久しぶりに読んだが、童話の域を超えていると思う。賢治作品でこれが一番好きかな。2016/01/26
白亜
1
四冊目。銀河鉄道の夜ってこんな話だったんだ…!感動しっぱなしでした。人知れず死んでいったカムパネルラが最後に鉄道の中で言った言葉が忘れられません…銀河鉄道はジョバンニの幻想みたいなものだったのかな?かささぎやら鷺やらもう絶滅寸前の動物がいっぱい出てくるのもどことなく寂しい感じでした。セロ弾きのゴーシュは打って変わってテンポの良い作品でした。宮沢賢治の登場動物は妙に人間すかしていて見ていて痛快な感じがします。他のまんが文庫に見られる少し人間臭すぎるところがあまりなくて面白かったです。2010/09/07




