内容説明
「耳なし芳一のはなし」「ろくろ首」「雪おんな」…。恐ろしさの中にも生き生きと描かれる、人間の美しさやみにくさが深い感銘を与えます。「かけひき」「食人鬼」「むじな」「葬られた秘密」「青柳物語」「安芸之介の夢」を併録。
著者等紹介
小田切進[オダギリススム]
1924~1992年。文芸評論家。立教大学名誉教授。元・財団法人日本近代文学館理事長。元・県立神奈川近代文学館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamami
50
文芸まんがシリーズの一冊。「耳なし芳一のはなし」「雪おんな」など、話の幾つかは既知であったが、今回他の作品も含めて、粗筋だけでも知りたいと思い手にする。昔話のネタになったような作品も見られたが、異種婚姻譚の中では、「青柳物語」がもっとも心に残った。古来日本人の中にある草木への思いが、民話という形で素朴に表出されている。作画は古城武司さんであるが、最終頁に一行記されているのみ。物語の主人公の造形は、読み手の想像に任されるが、まんがの場合は作画者の力量によるところが大きい。女主人公の顔が好みの感じで良かった。2024/11/17
紅茶派
0
「青柳物語」がよかった。 監修、解説に比べて、作画者の扱いが、不当に低いように感じた。なぜなのだろうか。2022/05/22