内容説明
「生命倫理」は研究を不当に妨げている?ヒト由来試料を用いた研究から生じる「倫理的問題」とは何なのか?法学からのアプローチにより、現実的な規制枠組みの確立に向け、基本から問い直す。
目次
1 バイオバンク事業の推進に向けた法的・倫理的課題の検討―ヒト由来試料利用の正常化に向けて
2 ヒト由来試料の利用をめぐる諸問題(医科学研究におけるインフォームド・コンセント―若干の法学的課題についての覚書;生体試料の研究目的利用における私法上の諸問題;生体と死体;EU法とバイオバンク;マテリアル・トランスファー契約(MTA)の現状と課題)
3 海外のバイオバンク(UK Biobank調査報告;スウェーデン調査報告―バイオバンク法の紹介を中心に)
著者等紹介
町野朔[マチノサク]
上智大学法学研究科教授。専門は刑法、環境法、医事法
辰井聡子[タツイサトコ]
明治学院大学法学部准教授。専門は刑法、医事法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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