内容説明
ケーデルテレビでは、これまで高度化のための技術について断片的に語られることはあっても、総覧的に記述する文献はなかった。また、多くの場合、通信の観点でのみ記述されていた。本書では、ケーブルテレビの視点から、各種の高度化技術、特に光関係技術やIP技術を中心に技術の現状と今後の動向について分析を行った。その内容は、光ファイバを用いた伝送技術の動向、ネットワーク形態及び要素技術、HFCシステムとFTTHシステムの性能比較などのハード面から、新しいサービスなどのソフト面まで、現在、ケーブルテレビ事業者が直面する課題を含むものとなっている。また、ケーブルテレビ事業者にとって大きな問題となる、設置及び保守コストについても分析を試み、現在及び今後の設備コストの比較なども行っている。さらに、高度化に際しての課題や、諸外国の動向なども紹介し、本書を読むことで、ケーブルテレビを取巻く技術の環境や動向が一通り理解できるように努めた。
目次
第1章 ケーブルテレビを取巻く状況(ケーブルテレビの現況;ケーブルテレビに期待される役割 ほか)
第2章 ケーブルテレビ伝送路の高度化(光伝送技術の動向;光映像配信技術 ほか)
第3章 HFCの高度化技術(HFC伝送帯域の放送への利用;HFCにおける通信の高速化 ほか)
第4章 HFC or FTTH(システムの比較;コスト比較(ケーススタディ) ほか)
第5章 サービスと機器の高度化(デジタル放送機器;映像等サービスの高度化 ほか)