内容説明
本書では、有害性や危険性が比較的高い化学物質、およびそれを含む製品が、生産または副生されてから廃棄されるまでのすべての過程での化学物質のリスクコミュニケーションについて、「必要性と基本」を示し、「行政のためのガイド」、「企業等のためのガイド」、「市民団体等のためのガイド」の3つのガイドを提案し、さらに具体的な理解を進めるために「行政や企業等と市民団体や地域住民等との会合での質問に対する不適切な回答例・適切な回答例」を示した。さらに、これらのガイドの参考とするために市民団体や一般市民と行政や企業等の担当者に行った「化学物質に対する認識等およびリスクコミュニケーションのニーズとシーズ等についてのアンケート調査」の主要な結果も示した。
目次
第1章 リスクコミュニケーションの必要性と基本
第2章 行政のためのリスクコミュニケーション手法ガイド
第3章 企業等のためのリスクコミュニケーション手法ガイド
第4章 市民団体等のためのリスクコミュニケーション手法ガイド
第5章 行政や企業等と市民団体や地域住民等との会合での50の質問と不適切な回答例・適切な回答例
著者等紹介
浦野紘平[ウラノコウヘイ]
1942年東京生まれ。東京工業大学大学院博士課程修了後、公害資源研究所(現産業技術総合研究所)を経て、現在横浜国立大学大学院環境情報研究院教授(環境生命学専攻・物質工学科担当)。工学博士。(社)日本水環境学会監事。(社)大気環境学会評議員。(社)環境科学会評議員。廃棄物学会評議員。環境教育学会名誉会員。元環境庁PRTR技術検討会委員、排出量推計マニュアル作成部会長。環境省中央環境審議会地球環境部会及び大気環境部会臨時委員。環境省中央環境審議会総合政策部会専門委員。環境省ダイオキシン類未規制発生源調査検討会座長。神奈川県化学物質等環境保全対策検討委員会委員長ほか、国や自治体の多数の環境関係委員等を務め、エコケミストリー研究会代表としても活躍中
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