内容説明
二十一世紀。新しい時代の幕開けがすぐそこまで来ています。思えば、北陸地方が「高志の国」と呼ばれた八世紀頃には、越中国は「天離る鄙」と詠われた雪深い僻遠の地でした。以来、私たちの先人は、知恵をしぼり、汗をかいて、営々と努力を重ね、全国に誇りうるふるさと富山を築き上げてきました。新世紀を迎えようとしている今、こうした先人たちのすばらしい功績を受け継ぎ、発展させていくことが、私たちに課せられた責務ではないでしょうか。本書は、こうした時代の大きな節目に当たり、これまでの県政の足跡を振り返るとともに、これからの富山県の進むべき方向を明らかにしたいという思いから、著者のこれまでの講演や対談、随想などから、いくつかをピックアップしたものです。既に新聞や雑誌に発表されたものがほとんどですが、一冊の本にすることで、著者の描いている富山県の将来像の輪郭が少しでも理解できるでしょう。
目次
第1章 講演(これからの富山県;新世紀の人づくり;環日本海時代の課題と展望 ほか)
第2章 対談・座談会(地方の時代 新世紀への道(童門冬二―作家)
幸せ咲かせる福祉に(北川隆一―北日本新聞社取締役編集局長)
世界へ発信 富山の文化遺産(辺見じゅん―作家・歌人) ほか)
第3章 随想等(米百俵の使い途―人づくりの大切さ;ある日の知事;パフォーマンスと「木鶏」 ほか)