春陽文庫<br> 陰獣

個数:

春陽文庫
陰獣

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月24日 11時21分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784394301462
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

探偵小説作家の「私」は、愛読者である美貌の人妻・小山田静子から奇妙な相談を受ける。文壇を騒がす謎の探偵小説作家・大江春泥の正体が静子の元恋人・平田一郎であり、かつて静子に恋破れた彼が復讐のため小山田家の周囲を徘徊しているというのだ…その真相をさぐる主人公の前に展開していった驚嘆すべき真相とは?昭和3年発表の傑作中篇『陰獣』、しゃれた味わいの短編『盗難』、不気味なミステリー『踊る一寸法師』『覆面の舞踏者』、初期の名作4編を収録。

著者等紹介

江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894‐1965。明治27年10月21日三重県に生まれる。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。昭和40年7月28日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

60
「陰獣」「盗難」「踊る一寸法師」「覆面の舞踏会」を収録。どの作品も繰り返し読んだものでしたが、何度読んでも面白い。ページをめくる手が止まりませんでした。「踊る一寸法師」の怪しく、残酷で猥雑な風景は、この目で見たことがないのに、不思議と懐かしさを感じさせます。なかなか難しいだろうけど、映像で見たみたいなぁと思いました。2015/05/09

ころこ

31
『陰獣』冒頭で探偵型と犯罪者型の二つの類型の内、前者が一人称話者の「私」であり、後者が大江春泥であると規定しています。探偵小説の二類型であり、いうまでも無く、両者とも分裂した乱歩の姿に他なりません。探偵型の「私」は明智シリーズを書きそうな人格であり、他方で犯罪者型の大江春泥は、猟奇モノを書きそうな人格です。さらに、大江春泥は一年半、休筆中だった乱歩を思わせます。その間、新奇な猟奇的着想は思いつかなかったようで、倒錯的な想像力は過去作の焼き直しに終始しています。注目すべきは意匠の華やかさではなくて、休養がポ2019/12/30

ふな

20
どんな話か思い出せず再読。最終的に犯人は解るもののそれも確定には至らず。自白や状況が決定的な証拠にはならないという例。主人公の推理は正しいと思うが、多少腑に落ちない点もある。後味は悪い。2016/06/18

更紗蝦

11
『陰獣』『盗難』『踊る一寸法師』『覆面の舞踏者』の4編が収録されています。『陰獣』は本格的なサスペンスなのですが、乱歩の著作のパロディがたくさん登場するせいで思わずニヤッとしてしまいます。(『屋根裏の遊戯』『B坂の殺人』『一銭銅貨』など。) 巻末の解説では、『陰獣』の別バージョンの結末が紹介されています。(柳香書院版『石榴』に収録されているバージョン。)2017/06/18

みや

8
表題作の他に、「盗難」「踊る一寸法師」「覆面の舞踏会」も収録。乱歩は短編の方が好きかもしれない2015/07/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9257640
  • ご注意事項