内容説明
本書は、(社)日本水環境学会において「洗剤と水環境」研究委員会に所属する6人の研究者が、合成洗剤・石けんと水環境にかかわる様々な問題について何回となく議論を重ねまとめたものである。住民の洗剤・石けんについての疑問を念頭において、地方自治体の行政担当者に向けて、わかりやすいQ&A形式をとって、編集した。可能な限り合成洗剤と石けんが比較できるように努めたが、科学的に解明されていない点も多いので記述が不確実なところもある。この数年、非イオン界面活性剤の生産量が大幅に増大しており、その一部の分解産物が内分泌攪乱作用(環境ホルモン)を有すると懸念されている。これらの知見はそれほど集積されているわけではないが、洗剤を考えるうえで重要な課題である。また、初版の出版から5年を経過しており、新たな知見も得られている。今回、これらを追加して本書を改訂することにした。
目次
第1章 合成洗剤と水質汚濁
第2章 Q&A(界面活性剤の生産と使用;界面活性剤の排出と処理;界面活性剤の環境中での挙動;水生生物への影響;界面活性剤の分析方法)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
琥珀
0
質問に対し、回答と解説、という構成が読みやすかった。最新情報で、再改定本を作ってほしい。2010/11/14
未来来
0
Q&A形式で洗剤が水環境へ及ぼす影響について書かれています。素朴な疑問からやや専門的な質問まで扱われています。質問は兎も角、回答が専門用語が多く化学的でわかり辛いです。解説のみならず単純な回答部分もその調子で、しかも結論を最初に言っていない為、明快に聞こえません。石鹸と合成洗剤をどちらも環境負荷があるものとして扱っている点は良かったと思います。情報の古さが気になるので、興味のある所だけ参考に見るのが程好い接し方かもしれません。《大学図書館》2009/11/26
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