内容説明
本巻は「未だないもの」を描こうとしている。つまり、分権型社会における地方財政のヴィジョンを描こうとしている。したがって、1995年に地方分権推進法が制定されて以来、一連の改革で地方財政が制度的にどのように生まれ変わるのかを解説しているわけではない。未来の水平線の彼方に、目指すべき分権型社会における地方財政を構想することを意図している。
目次
第1章 生活点における自主管理財政
第2章 福祉国家財政と現金給付・現物給付
第3章 ユニバーサルデザインによる地域づくり
第4章 内部効率性と外部効率性―地方政府に求められる効率性
第5章 地方財政とニュー・パブリック・マネジメント
第6章 地方財政における補完性の原理―公民と自治体間の連携
第7章 地方財政とグレイゾーン