感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
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イギリスのアンナ・シューエルが1877年に著した児童文学の古典。馬が自分の人生を語るという特異な形式を取り、また動物虐待への告発を行っていることでも著名な本。小中学生向けにやさしい言葉で抄訳されており、大人の読者にはやや物足りないか。 ブラック・ビューティは、はじめは優しくて理解ある主人のもと暮らしているが、ふとした事故をきっかけに辻馬車引き、貸し馬屋などを転々とすることになってしまう。 無理解な主人や虐待者たちを、馬の目を通して語ることで鋭い社会批判が描き出されている。読み継がれるべき一冊だろう。2020/07/23
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