内容説明
アダムとエバ、カインとアベル、ノア、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフら旧約聖書・創世記の登場人物、それに神をも等身大に描いて、彼らの息づかいを伝える。
目次
第1部 創造的人間の探究―アブラハムとイサクの物語(創造への旅立ち―アブラハムの出発;英雄の二面性―偉大なアブラハム;自利利他の戦い―アブラハムの戦いの論理;妻の座の確執―アラブの父・イシマエル;神の不信と契約―改名と割礼の意味;神は正しかったか―イサクの人身御供;交渉・契約・権利―マクペラの洞穴;娘さがしの摂理―イサクの婚姻;二代目の生き方―イサクとアビメレク)
第2部 楽園の創造と喪失―天地創造からバベルの塔建設(無と有をつなぐ鍵―天地創造にみる神の意志;創造と感動と―天地創造の時間;不完全さの課題―人間創造の意味;創造と「逼塞」の技術―安息日とは何か;創造への逆説的出発―知恵の木と楽園喪失;社会的秩序の再考―カインとアベル;悪い衝動と良い衝動―アダムの系図にみる悪;神の失敗と悔悟―ドキュメント・ノアの洪水;集散と多様性―バベルの塔の求心力)