出版社内容情報
第二次大戦中、ナチスドイツの迫害から逃れるユダヤ人を救うために、6
内容説明
杉原千畝は、一九三九年、第二次世界大戦のさなか、リトアニアの日本領事館の領事代理になりました。千畝は迫害されたユダヤ人を救うため、外務省の命令にそむいて、自分の意志で日本通過のビザを発給しつづけ、六千人のユダヤ人の命を救ったのです。心の命令にしたがった外交官杉原千畝の生涯。愛と感動のノンフィクション。
目次
1 ヨーロッパへの旅だち
2 リトアニアの日本領事
3 ユダヤ人難民の群れ
4 外務省の命令にそむいて
5 ユダヤ人の命のビザ
6 「ありがとう、スギハラ!」
7 大戦下のヨーロッパで
8 ブカレストの日び
9 やぶれた国の外交官
10 日本への長い旅
11 わたしたちは忘れない
著者等紹介
杉原幸子[スギハラユキコ]
1913年岩手県に生まれる。1935年杉原千畝氏と結婚。氏に同行して、第2次世界大戦の戦火が広がるヨーロッパへ渡り、「命のビザ」発給を決断した氏を支えつづけた。日本ペンクラブ会員
杉原弘樹[スギハラヒロキ]
1936年東京都に生まれる。杉原千畝氏長男として、氏とともに11年間をヨーロッパで過ごす。ホロコースト・オーラルヒストリープロジェクト顧問などを歴任。2001年6月没
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かめりあうさぎ
28
杉原千畝氏について奥様とご長男が書かれた児童書。字が大きく説明も平易ですが、何と言ってもずっと行動を一緒にされていたご本人の言葉なので重みがありました。千畝氏も素晴らしいし、それを支えた奥様も偉大。終戦後は敗戦国の外交団という危うい立場の中、2年かけてシベリア鉄道経由で収容所を転々としながらなんとか帰国されたというのは知らなかった話。幼子も抱えて不安だったでしょう。「世界は、大きな車輪のようなものですからね。対立したり、あらそったりせず、みんなで手をつなぎあって、まわっていかなければなりません」2020/08/14
Book・CaFe
25
【佐藤優 交渉術】の中に書かれていた外務省の人物、なんとなく気になり某サイトからユーズド本を購入。中身知らなずに速攻で購入したので、本を開けてびっくり!小学生用のふりがな付きの本だった(笑)。1940年、リトアニア日本大使館で外務省の命令には従わず、迫害されたユダヤ人6000人の日本通過のビザを発給した【杉原千畝】。外務省の命令よりも人の命のために動いた勇気と人間としての尊さに感動。偶然、映画公開とも重なり、絶対観に行きたい。子供たちにも是非読んでほしい本。2015/11/22
ごへいもち
19
ご家族の書かれたものだけにあまりセンセーショナルではなく淡々と書かれている。日本人の誇り2020/11/15
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
小学校の国語科単元で、伝記・ノンフィクションがあるので担任に紹介。 戦後外務省をクビになるのですが、名誉が回復されたのは、その44年後です。2019/04/10
まみか
9
奥さまと息子さんの書かれた本ということもあり、…やはり外交官ということもあり、現地では優遇もされていたのだな、と感じるところも多くありました。ご家族以外の方が書かれた本も探して読んでみたいです。映画にもなっているんですね。2015/12/27