出版社内容情報
有名アーティストの姉を持つ、小学5年生のリーナ。自分には特別がないことが辛かった。亡くなった大切な人の残した家で起こる不思議なできごとがきっかけで、少女達のコンプレックスは軽やかに解きほぐされていく。
内容説明
特別なあの人と、特別になりたいわたしと、特別になれると思っていたあの子。大切な人がのこしてくれたアパートの一室で始まる物語。
著者等紹介
嘉成晴香[カナリハルカ]
1987年、和歌山県生まれ。作家、詩人、日本語教師。中学3年生の時に、詩集『会いたくなったらいつでも会える』(文芸社)を刊行。朝日学生新聞社児童文学賞を受賞した『星空点呼 折りたたみ傘を探して』(朝日学生新聞社)を刊行し、第43回児童文芸新人賞を受賞。『人魚の夏』(あかね書房)で第69回産経児童出版文化賞フジテレビ賞、第8回児童ペン賞少年小説賞受賞。日本児童文芸家協会会員
佳奈[カナ]
イラストレーター・マンガ家。児童書や参考書、創作・楽曲MVイラストなどのジャンルで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雪丸 風人
13
自分にとっての「特別」を見つけたくなる物語ですね。主人公は中学生にして著名な芸術家という姉を持つ小学5年生。家でも学校でも微妙な立場にあった彼女が、年の離れた友人が遺した部屋に通いつめる中で、不思議な邂逅を重ねていきます。自宅がくつろげる場所じゃないってしんどいな~。それだけに、友だちとの仲の深まりや、姉の自然体の優しさが深いところに沁みましたよ。この物語、主人公がいい子の殻を破って熱中できるものに邁進する姿に励まされる読者が続々出てきそう。さあ、衝撃の真実に腰を抜かせ!(対象年齢は10歳半以上かな?)2024/11/15
頼ちゃん
2
お姉ちゃんもお母さんもクラスの人たちもみんないい人。2024/11/22
アーサー
1
高学年 絵の才能があるお姉ちゃんがいるリーナは、特別な才能に憧れる。身近にいるお姉ちゃんがすごすぎて夢をもてず自信もない。そんなリーナを可愛がってくれるおばあちゃんがいたが久しぶりに遊びに行くと亡くなったことを知る。しかしおばあちゃんの部屋で過ごす不思議な時間のおかげでリーナは変わっていく。 現実とファンタジーの合間で今ひとつな感じ。最後に書く小説をみんなが絶賛するのは良いけど劇にするのはトントン拍子すぎないか。いいお話ではあるんだけど。2024/11/28
じゃみじゃみ
1
さいきんだとSNSで上澄み同年代を見て劣等感に苛まれたりする人もいるらしいですがげんきにそだってほしい2024/09/26
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