出版社内容情報
突風で石垣の上に飛ばされたテストを取りに行けない奈央。ボルダリングを習う楽が取ってくれた。奈央はその魅力に目覚め、挑戦する!
内容説明
「ぼくね、ボルダリングって体を使って解くパズルだと思ってるんだ」ナマケモノにそっくりでやる気のない楽と同じ委員会になってしまい、がっかりしていた奈央。ある日、楽が奈央を連れていった場所は、壁一面にカラフルなホールドのついたボルダリングのジムだった。壁をヒョウのようにのぼっていく先生を見た奈央は、「かっこいい!」と衝撃を受けるのだが…。3・4年生から。
著者等紹介
あさだりん[アサダリン]
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本児童文学者協会会員、信州児童文学会会員
酒井以[サカイサネ]
イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
61
2024年4年生夏休みすいせん図書。ひょんなことからボルダリングに出会った4年生の奈央。どんな事が好きか。頑張れるか。人によって違うから、小さいうちに夢中になれるものに出会える人は幸せだと思う。夏らしい爽やかな作品。2024/07/13
白雪ちょこ
18
読みやすく、とても元気をもらえる物語だった。 いろんな習い事をしていて、目立ちたがり屋の主人公の女の子。 キャラクターが、いろんな動物に例えられているのも、とても可愛らしい。 ボルダリングは未知の世界のため、自分もあまり知識がよくわからないが、やってみたいことに挑戦するのは、人生が一度きりのためいいことだろう。 ナマケモノの楽くんは、ふわふわしているけれど、結構男前でいいところがあるのも好き。2023/10/13
ねこ
6
ボルダリングに夢中になる子どもたちの物語。その魅力がどこにあるのかも伝わってきて、興味のある子に手渡したい一冊。2022/05/19
茶々吉(パーソナリティ千波留)
3
2024年「夏休み感想文教室」で、生徒さんが選んだ本。指導のために読了。 親に言われて数々の習い事をしている小学4年生の熊森奈央。成り行きで同級生男子が習っているボルダリングのジムについて行き、やってみると楽しく、自分もやってみたいと考えた。だが、母親はこれまでの習い事が疎かになると猛反対。しかし一生懸命練習し、みんなに励まされて壁を登る娘の姿に、母親も最後は応援してくれる。 感想文を書くのは自身もたくさんの習い事をしている生徒さんだったので、その比較とパリ五輪の競技への興味も加えて書くように指導。 2024/07/21
ゆき
2
2023年県の読書感想文課題図書。小学生の女の子がだんだんとボルダリングの面白さにハマって夢中になっていくお話。▼短いながらも、出てくるサブキャラが個性的で魅力的。なんなら主人公が1番普通っぽい。笑 親目線としてはパパがどうやって教育ママを説得していくのかが見ものだった。パパ、ダイエットも成功してやるぅ!▼各キャラがたっているので「まっしょうめん」みたいに続くのかなーと期待。あっさりだけど、わくわくもあり、楽しく読める。感想文もだけど感想画でも良さそう。2023/06/14