出版社内容情報
NHKEテレで放送された「こころの時代」の、渡辺和子シスターの回を書籍化。
渡辺 和子[ワタナベ カズコ]
著・文・その他
内容説明
思い通りにいかない時、疲れてしまった時、つらいしんどい時、ふっと心を軽くしてくれるシスターの言葉集。
目次
若い人たちからは「元気」を。若い人たちには、「やさしさ」や「いたわり」を。それが「コミュニケーション」。そこに「信頼感」が生まれます。
父の死。ああこういうものかっていうことだけ。涙も出しませんでした。
父が母を勇気づけてくれたことでわたしは生まれました。
唯一の、それも最初にしていちばん大きな母への反抗。それが洗礼でした。
「あなたが変わらなければ、何も変わらない」この言葉で気づかされました。
「置かれたところで咲きなさい」も神父様からいただいた言葉です。
つらいことやいやなことの前には「小さな死」と心の中でつぶやいてみます。
ひと呼吸おいてみましょう。
「生きる力」と「よく生きる力」のちがいを知りましょう。
「めんどうだからする」それが自由と、将来喜んでいるわたしを作ります。
何万の言葉を贈るより目の前の「あなた」を抱きしめてあげたい。
小さなことひとつひとつに愛をこめる。
そこに穴があいているがゆえに、見えることがあるのです。
100万人の心をつかんだシスター
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルピニア
38
2012年9月に放送されたNHK・Eテレ「心の時代~宗教・人生~『ふがいない自分と生きる』」を書籍化したもの。渡辺さんやマザー・テレサさんのような方でも嫌だなぁ・って思う事があって、それを他の思いに変えるように努力なさっているということにハッと目の前が開けるような気持ちになり、本当に心が熱くなった。苦難と感じること(例えば病気、苦痛、裏切り、非難、挫折)でも両手でいただく。苦難を「なぜ?」ではなく「何のために?」と問う。苦難を「小さな死」として心に収め、神にお渡しする。私も努力を続けたい。2018/09/28
かおりんご
33
自己啓発本。ほんとこの方の考えが好き。目立つにしても美しい所作で目立ちたいなと思った。『神様は力に余る試練を、決してお与えになりません』という言葉に、心を動かされた。今までの本よりは軽くまとめられているので、さくっと読める。この本を読んでみて、ちょっとでもいいなと思えたら、他の本を読むといいと思う。入門編。2019/01/07
ムーミン
16
よりよく生きる。美しく生きる。目指すのは「よく生きる」「美しい人」。自分と向き合う時間ができました。2018/11/15
カタコッタ
15
二二六事件で当時9歳であった著者の目前で父親が射殺される。幼少期の出来事がその後の人生を大きく変えたのかもしれない。静かで有りながら、深く突き刺さる内容です。NHKEテレ『こころの時代』で放送されたものを書籍化した物。たまたまリモコンを動かしていたらこの番組だったことがあり、音楽もさることながら内容が迷う現代人に届く良い番組だった。ほかに書籍化された物があれば読んでみたいと思います。2021/01/18
まみ
11
「ふがいない自分と向き合って仲良く生きていくことが大切だ」「めんどうだからするそれが自由と、将来喜んでいるわたしを作ります」不甲斐なさすぎて落ち込むことが沢山だけど、それもまた自分。励まされる本です。2022/01/12