百人一首 人物大事典

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  • サイズ B5判/ページ数 143p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784323073521
  • NDC分類 K911
  • Cコード C8592

内容説明

百人の歌人が織りなす和歌の世界。百人一首の歌人たちの人物史をあざやかなイラストと共に紹介。

目次

天智天皇―秋の田のかりほの庵の苫を粗みわが衣手は露にぬれつつ
持統天皇―春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
柿本人麿―あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む
山辺赤人―田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ
猿丸大夫―奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき
中納言家持―かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
安倍仲麿―天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
喜撰法師―我が庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり
小野小町―花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに
蝉丸―これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関〔ほか〕

著者等紹介

渡部泰明[ワタナベヤスアキ]
東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は和歌文学、中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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イカまりこ

7
百人一首を順番に1ページずつまとめている。歌の意味はもちろん、出典先、作者がどんな人物かがすぐ分かる。全員にイラストがあるが、ちょっと残念な絵柄もあり、お気に入りの人物がその絵でがっかりすることもあった。でも全体的に凄く良い事典。途中に歴史や人物を深掘りする読み物もある。飛鳥時代の天智天皇から鎌倉時代の順徳院まで、600年間の歌をまとめた百人一首って本当に凄いなって思う。この百人を選んだ定家が凄い。人物にスポット当てたものをもっと読みたくなった。2023/05/11

ときわ

6
今まで何冊も百人一首関連本を読んできたがこれが一番面白かった。中・高校生が対象だとは思うが、大人も十分楽しめる。少女漫画の絵のようだからとスルーしてしまうのはもったいない。歌の内容説明はさらっと訳してるだけ。題名通り、人物に焦点を当てた本。そういう読み方をすると、百首で飛鳥時代から鎌倉時代までたどることが出来る歴史書になっていることが分かった。そんな編纂をした藤原定家ってすごい。ところどころに挟まる「知るも知らぬも歌人の世界」は歌の背景を理解するのに役立つ。(コメントへ続く)2019/03/04

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