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内容説明
母にすてられぬす人に育てられたゆきまろ。あれはてた京のみやこにあらわれるオニの子。ゆきまろ、オニの子。人はどちらにもなる、人はどちらにもなれる。心の心はそういうもの。
著者等紹介
日野多香子[ヒノタカコ]
東京に生まれる。東京学芸大学卒業。『闇と光の中』(理論社)で第10回児童文学者協会新人賞、『ふるさとの山河を歌の心に』(PHP研究所)でサンケイ児童出版文化賞推薦を受賞
早川純子[ハヤカワジュンコ]
東京に生まれる。多摩美術大学で版画を学ぶ。版画制作とともに絵本や書籍の装画も多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
46
芥川龍之介の羅生門ではありません。創作童話だと思います。事情があって母に捨てられたゆきまろ。盗人に育てられ、鬼となっていく。それが、優しい人の心に触れ、人としての心を取り戻していく話。母が去っていくとき、首にかけてくれた翡翠の勾玉が人の心を表しているようだ。絵も大変インパクトが強く、ずっしりした読後感。2018/04/25
花林糖
17
(図書館本)表紙絵が印象的な絵本。人が鬼になるのは何故か。そして鬼になってもまた人に戻れる。翡翠の玉の箇所がとても良かった。2017/02/08
ヒラP@ehon.gohon
13
【再読】大人のための絵本2022/09/08
ヒラP@ehon.gohon
12
訪問読み聞かせ。2022/09/07
紅花
11
どんな時代にも(今でも)「悪」はいるけれど、誰だって生まれた時は、「悪」になりたかったわけでは無い。「悪」になるには、それなりの事情があるのに、人は皆、「悪」を批判し取り締まるばかりで、「悪」になった根源を思わない。母、盗賊仲間、老婆、様々な登場人物の様々な人生とゆきまろの人生、みんな悲しみを背負って、必死で生きている。この物語は平安時代が舞台で、言葉遣い、文章自体も平安時代を思わせる。低学年は、言葉の解説が必要だけど、解説してしまうと、文章の美しさが欠けてしまう感じがする。2015/02/23