感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるま
13
2日で読了 初読作家 児童文学を主に書いておられるかたです 少々シリアスな読んでいても心苦しくなります 主人公の香月笙子はスクールカウンセラーとして私立校に勤務 自殺をはかった生徒 湯田有沙を守ろうと。。。 しかし彼女自身友達の真由に酷いことをして死に追い込んでしまった加害者的な一面も合わせもつのだ 笙子は癌を宣告され、残された時間を懸命に生きなければならなく(え?まさかまさかの誤診であってよかったんだけどね)笙子自身の小さい頃に教師から性的被害を受けた傷をもっていたのだ なんとか灯りが見えた結末で一安心2024/02/26
ひずみさん
3
笙子と近い仕事をしているが、何気に日々を過ごしている。別に問題を掘り起こさなくても誰かが死んだりはしないから。そんな自分が嫌だなと思いながらも、でもさあやろうという力が湧いてこない。そんな時に、部屋の本棚の隅に置いてあったのをみつけて、何気に手にとって一気に読んだ。 心をぶつければ、誰かが答えてくれる。拒絶されることを怖がってはいけない。子どもたちは本当に信用できる誰かを探しているから。 2013/07/06
itokake
2
スクールセクハラを扱う小説。ヤングアダルト向けだが、大人にも。星と神話が物語のBGMになっている。著者の吉富多美氏は児童福祉審議会委員の経験、監修の青木和雄氏も子どもの人権専門委員長等、子供達を身近で見てきた二人だからこその説得力。被害者かかえる不必要な重荷も丁寧に書かれる。被害者なのに「汚れてしまった」と自分を責め、「あのフレアスカートはもう着れない」と服を責め、「好色な顔つき」と呪いの言葉を吐く大人。レイプ被害者の服という展覧会があったが、Tシャツにジーパンも被害に合う。加害を正当化する理由はない。2020/08/20
オハナ☆
2
内容が思ってたより重かった。金八先生の腐ったミカンのパクりかよ…と言ったところもあったけど、まぁ、それはそれで。でも、この主人公の女性は好きになれないなぁ。2018/02/04
のに
2
物語として読めば、ひとつの完結編ではあるけど、現代の大きな問題でもある物語。 少女が、女性が、あるいは子供たちが…弱い者が傷付く世の中じゃダメだ。 強い悪者に怖れるだけの世の中じゃダメだと考えさせられた。2015/03/07
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- 和書
- 背中の黒猫