感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひずみさん
3
笙子と近い仕事をしているが、何気に日々を過ごしている。別に問題を掘り起こさなくても誰かが死んだりはしないから。そんな自分が嫌だなと思いながらも、でもさあやろうという力が湧いてこない。そんな時に、部屋の本棚の隅に置いてあったのをみつけて、何気に手にとって一気に読んだ。 心をぶつければ、誰かが答えてくれる。拒絶されることを怖がってはいけない。子どもたちは本当に信用できる誰かを探しているから。 2013/07/06
itokake
2
スクールセクハラを扱う小説。ヤングアダルト向けだが、大人にも。星と神話が物語のBGMになっている。著者の吉富多美氏は児童福祉審議会委員の経験、監修の青木和雄氏も子どもの人権専門委員長等、子供達を身近で見てきた二人だからこその説得力。被害者かかえる不必要な重荷も丁寧に書かれる。被害者なのに「汚れてしまった」と自分を責め、「あのフレアスカートはもう着れない」と服を責め、「好色な顔つき」と呪いの言葉を吐く大人。レイプ被害者の服という展覧会があったが、Tシャツにジーパンも被害に合う。加害を正当化する理由はない。2020/08/20
オハナ☆
2
内容が思ってたより重かった。金八先生の腐ったミカンのパクりかよ…と言ったところもあったけど、まぁ、それはそれで。でも、この主人公の女性は好きになれないなぁ。2018/02/04
のに
2
物語として読めば、ひとつの完結編ではあるけど、現代の大きな問題でもある物語。 少女が、女性が、あるいは子供たちが…弱い者が傷付く世の中じゃダメだ。 強い悪者に怖れるだけの世の中じゃダメだと考えさせられた。2015/03/07
jyocho_hiseisan
1
なかなか苦しいです2019/04/13