内容説明
広大な国のはてに、自分の名前さえ知らず、奴隷として暮らす少女がいた。その不幸な少女ひとりが、龍のほんとうの声を聞くことができた。気がつけば、少女は龍とともに飛んでいた。それは、自由を求める長い旅の始まりであり、迫りくる敵との闘いの中、自分が何者なのかを知る心の旅の始まりでもあった。
著者等紹介
ウィルキンソン,キャロル[ウィルキンソン,キャロル][Wilkinson,Carole]
英国生まれ。十代からオーストラリアに住む。“Black Snake:The Daring of Ned Kelly”で、オーストラリア児童文学賞ノンフィクション部門オナー賞を受賞
もきかずこ[モキカズコ]
1949年、広島県生まれ。日本国際児童図書評議会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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cocona
30
中国、伝説の生き物龍が少なくなった漢の時代。名もない奴隷少女は宮廷のドラゴンキーパー(龍守)として働いているがサボり者のランに仕えていた。しかし、ある事件をきっかけに少女は龍と海を目指して旅することになる。自分の名前や【気】を集中させることを知った元奴隷少女ことピンはその旅で色々な発見をする。これは、シリーズ物だからまだ簡潔じゃないけどピンの海を目指す旅を終えて新しい生活に立ち向かおうというという心意気が分った所で終わりました。続きが気になる〜꒰ ᐢ˙꒳˙ᐢ ꒱思わず応援したくなる場面ばかりでした!2020/01/17
花宴
9
シリーズ第1弾。奴隷だった少女と老いたドラゴンが海を目指して過酷な旅するファンタジー。ドラゴンとネズミと少女の徒歩での旅…これは先が思いやられるなーと思いましたが、ボリュームの割に、次々襲いかかってくる苦難や試練で飽きさせない展開でした。不思議な能力を徐々に開花させていく少女ピンの成長、ドラゴンのダンザが海を目指す理由、彼が大切にする紫色の玉の正体…色々気になり、一気読み。ダンザとファ、大丈夫かな…2018/08/09
mayuri(Toli)
8
この本は3部作の1冊目らしいですが、一応この本だけでも、物語自体は一区切りついています。続編は、気になるような、そうでもないような…。でも、リュウチャがこのあとどういうふうにピンと関わることになるのか気になるし、(運命の出会いって、ピンとリュウチャの出会いのことだよね??)ドラゴンの赤ちゃんとか絶対可愛いし、余裕があれば続きも読んでみようかと思います。この本は、ドラゴンと共存し、旅をするなんていうドラゴン好きにはたまらないお話です。ドラゴンを愛でたい人は一読の価値ありです。2013/06/06
頼ちゃん
7
厚い本だけど、スラスラ読めた。ピンの成長や頑張りが感じられて良かった。2017/01/06
しみえむし@
7
捕らわれていたドラゴンと奴隷の娘が出会い、助け合いながら旅をする物語。龍との絆を深めながら、少しずつ成長する少女、いつかくる別れの予感を匂わせながらも、希望が持てる作品。冒険ファンタジー好きの私のドストライク!!2012/05/18