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内容説明
雑誌「文化評論」に掲載された激動編第4回から第26回、自立編第1回の24話を収録。
著者等紹介
中沢啓治[ナカザワケイジ]
1939年、広島県に生まれる。45年、国民学校1年生のときに被爆し、日本画家の父、姉、弟を失う。その後上京し、63年に漫画家としてデビュー。66年に母親を原爆症で亡くしたのをきっかけに、戦争やみずからの原爆体験を題材にした作品を手がけ始める。68年に原爆を題材としたはじめてのマンガ「黒い雨にうたれて」を発表。73年より「週刊少年ジャンプ」に「はだしのゲン」の連載を開始。2002年、谷本清平和賞受賞。2012年、肺がんのため死去。享年73(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫陽花と雨
16
原爆の悲惨さを描いた作品を仕上げたおっちゃん、本を作るのにGHQの統制が入るとは…恐ろしいキャノン機関も知らなかった。おっちゃんも元のお母ちゃんも原爆症が悪化してついにお亡くなりに…。火葬しても骨も残らない原爆の恐ろしさよ。そして激動編から自立編へ、1950年朝鮮戦争が始まる…。最後におっちゃんの書いた本を元たちがようやく作って朗読した場面より『なんと人間はおろかなのだ、いつもいつも戦争にあけくれて。地獄の人殺し兵器づくりとふやすことにあけくれて。もうそんな世界は終わらせよう、みんなが知恵をかたむけて』2024/10/14
ツキノ
6
夏江と勝子に洋裁店を持たせてやりたい。元たちは陸軍の射撃練習場で鉄砲の弾を拾い集め、売ってミシンを購入。「お父ちゃん」と呼んで一緒にくらしていたおっさんが倒れる。隆太は感化院から脱走。書き残していた手記をなんとか本にしたいと朴さんを訪ねる。「わたくし平山松吉は地獄の底を見ました」と始まる本を読み皆で泣く。その本が原因でアメリカの軍政部に連行されるも知恵を使い釈放される。母との京都旅行。そして死。自立編がスタート。2020/03/28
SK
2
おっちゃんの原爆小説を出版。キャノン機関に捕まるゲンたち。京都旅行と、お母ちゃんの死。2020/09/12
東側ギャン
1
勉強中に図書館で読み始めたら止まらんほど面白かった。戦争の悲惨さ訴える以上に面白い。何かをアプローチするさいまじめさよりも面白さを重点にしないとあかんな。って思った。一言で言うなら漢・中岡ゲンって感じだわ。比較するようなもんじゃないけど火垂るの墓の主人公と比べると底力の違いを感じたわ。2020/07/27