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内容説明
雑誌連載時の扉ページやアオリ文を掲載した完全版。
著者等紹介
中沢啓治[ナカザワケイジ]
1939年、広島県に生まれる。45年、国民学校1年生のときに被爆し、日本画家の父、姉、弟を失う。その後上京し、63年に漫画家としてデビュー。66年に母親を原爆症で亡くしたのをきっかけに、戦争やみずからの原爆体験を題材にした作品を手がけ始める。68年に原爆を題材としたはじめてのマンガ「黒い雨にうたれて」を発表。73年より「週刊少年ジャンプ」に「はだしのゲン」の連載を開始。2002年、谷本清平和賞受賞。2012年、肺がんのため死去。享年73(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫陽花と雨
17
夏に実写版を見る機会があり、その時漫画の紹介もされて気になって読んだ。子どもの頃にアニメを見てすごく怖くて、でも戦争がどれだけ悲惨でいけないことかというのをすごく感じたことは覚えていた。漫画は初読みだけれど、ゲンのお父さんが戦争を反対して、町内会長に嫌がらせされたり隣組に外されたりしていたことや、強制的に連れてこられた朝鮮の方への差別まで描かれていたことは初めて知った。原爆が落ちてからの描写は恐ろしいが、目を逸らしてはいけない様々がきちんと描かれている作品、もっとたくさんの人に読み継いでほしいと思った。2024/09/25
ツキノ
12
2013年に松江市教育委員会が小中学校の図書館で閲覧制限をしたのをきっかけに、別のバージョンの本を全巻読んだ。それ以前にも途中まで読んだ記憶あり。小学3年生の時に小学校で映画を観て、衝撃を受けた。この本は2019年11月発行の価値ある完全版。大きく読みやすい。簡単な用語解説がコマの外にあり、すぐ読めるのもいい(巻末には詳しく描かれた用語集も)。連載時に掲載されたはみだしの「いじわるするのはやめろ!!」「がまんだ、元!!」などもいい。読み継がれていってほしい作品。2020/02/26
ひろさん
5
学校の図書室から消えたと聞いたことがあり、でも読んだ事も無いので一度は読んでおこうとチャレンジ。 ゲンが戦時中にひもじい思いをしていた話から原爆の投下によって家族を喪う所までが描かれた一巻でした。戦争の悲惨さと、当時の差別意識、暴力シーンなどが余りにも赤裸々に描かれていて二巻を読む気を失いました。私には無理でした。2020/11/01
青雲空
4
週刊ジャンプ連載だったのか。集英社の懐の深さに恐れ入りながら読んでいる。 それにしても隣組のいやらしいことよ2024/08/09
n
2
最近各地で戦争が起きているので、読み始めました。実は読むのがずっと怖かったのですが。日本人として生まれ、この上ない教えとなる本があるのだから、読まなければと思ったのです。ハードな描写が続きますが、ゲンの元気さに救われます。なんとか最終巻まで読みたいです。2024/01/20