出版社内容情報
チームスリーの冴、利斗、一歩は最強ライバルのチームエコルに勝つべく特訓する。クイズ研究会の葛藤、駆け引き、友情を描く物語。
内容説明
幼なじみの冴と利斗、直はクイズ研究会「チームスリー」のメンバーだ。最強ライバルの「チームエコル」に勝つべく特訓する毎日だが、直はeスポーツをやると言って退部。チームの存続危機だ!冴たちは即戦力の候補を探すがことごとく断られ、もうダメだと思ったとき、一歩を見かけ無理やり入ってもらい、三人で特訓を再開する。しかし、一歩はマイペース。冴と利斗にも弱点がある。さらに、冴には心配ごとも…。すっきりしない心をかかえたまま、「チームスリー」は、「チームエコル」に勝てるのか!?5・6年生から。
著者等紹介
まはら三桃[マハラミト]
福岡県北九州市生まれ。『鉄のしぶきがはねる』(講談社)で2011年度坪田譲治文学賞、第4回JBBY賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
23
とても読みやすい。早押しクイズは知識を問うだけではなく、メンタルをいかに保って向き合うかにかかっている。心が波立つような事案を抱えながらも本番に挑む主人公も良かった。ライバルチームのお金持ち3兄妹が全く嫌味ではなく、クイズに真剣に向き合っていて好感が持てる。話の流れでクイズが何問も挟まれているので、雑学好き、クイズ好きさんにも!4年生〜2023/01/28
joyjoy
15
若いころ、職場で電話を受けて、「…でございます」と言おうとして、「…でござる」と言ってしまったことがある。同僚に「武士か!」と笑われたのもなつかしい。緊張して「…まする」の主人公、冴。負けず嫌いで、すぐに意固地になるとか、自分が悪いと分かっていてもあやまらないとか、なんだか自分に似ていて共感した。チームワークのなかで、それぞれに自分を見つめ直し、ちょっとずつ成長するチームスリー。大会後、ライバルチームを大拍手で迎えるシーンがいいなぁ。2023/04/29
伊藤
14
児童向けの本なのでスラスラ読めた。 日本テレビの『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』で出題されレベルの問題が楽しめる一冊。2023/01/08
雪丸 風人
11
主人公は小学校のクイズ研究会に所属する6年生。脱退者が出て危機に瀕していた彼女のチームが、小4の頼れるメンバーを加え、団結して努力を重ねることで、私立小のライバルチームとしのぎを削るというストーリーです。親友と仲違いしてしまった主人公が、一大イベントをきっかけに勇気を出して歩み寄ろうとする部分が良かったですね。子ども向けとはいえ、興味深かったり勉強になるクイズも出てきます。最後のクイズには、大人の私も引っ掛かりましたよ。びっくりするような展開が楽しく、夢いっぱいの作品ですね。(対象年齢は10歳以上かな?)2022/11/23
遠い日
7
クイズの持つ魅力に惹かれ、正解するためのさまざまな訓練(決して練習と言う生易しいものではなく)に勤しむ3人の小学生の姿に、凛々しいメンタルを感じる。三人三様の個性が時にぎくしゃく、時にがっつりと絡み合うさまがリアルだ。大好きなクイズで勝つためにすべきこと。対戦相手の研究も必須。強敵チームエコルに勝ち、ハワイ旅行を手にすると言う目標のもと、地元のTVのクイズ大会に出場。冴の友人とのトラブルを引きずりながらの大会は心配でしかなかったが、いい意味で相乗効果をもたらしたようだ。出し切った本気がかっこよかった。2023/03/18