目次
春が来た(春をいただきます;春の風物詩)
夏が来た(夏をいただきます;夏の梅仕事)
秋が来た(秋をいただきます;秋のほし柿作り)
冬が来た(冬をいただきます;冬の手仕事日用品作り)
著者等紹介
今森光彦[イマモリミツヒコ]
写真家。1954年滋賀県生まれ。琵琶湖をのぞむ里山にアトリエを構え、世界の辺境地で自然や生き物、風土の撮影を数多くしてきた。それと並行して、里山をテーマに日本各地での取材を続け、昆虫観察会や講演を通じて、子どもの環境教育にも注力する。また、自然の造形を紙とハサミで表現するペーパーカットアーティストとしても知られる。著書・写真集多数。第20回木村伊兵衛賞、第28回土門拳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モリー
43
里山が減少しています。里山がなくなれば、私の大好きな“山菜の天ぷらは”どうなるの?“ばっけ味噌”(ふき味噌)は作れなくなるのか?“よもぎ餅”も食べられなくなってしまうのか?と不安がつのります。食い意地の強い私にとって、里山は、なんとしても守らなければならない環境です。それにも増して悲しいのは、巻末に紹介されている「里山がかがやく言葉」がなくなってしまう未来を想像することです。春うらら、山わらう、夏木立、寒雀、山ねむる・・・。「霜の花」という言葉を初めて知りました。言葉の消滅は、世界の消滅を意味するのかも。2019/06/29